2018/08/13 12:05
山下達郎が、8月11日に小雨の降る【RISING SUN ROCK FESTIVAL】のSUN STAGEに登場した。
過去、2010年と2014年にも出演し、4年に1回というオリンピック周期でこのステージに立っている彼だが、今年も圧倒的な存在感を見せつけた。観客はもちろん、出演者や関係者の注目度も相変わらず高い。リハ代わりのセッティングを「LOVELAND,ISLAND」で軽く合わせると、そのまま「SPARKLE」へ。
「山下達郎です。今晩もよろしく」挨拶から「THE THEME FROM BIG WAVE」へ。「4年ぶりですが、今年は私がついに最年長です」と笑いながら、7月にリリースしたばかりの新曲「ミライのテーマ」を披露。そして「新しい曲の次は古い曲やります」と「僕らの夏の夢」へ。まさに夏の夢を見ていたわけだが、そこから〈真夏の奇跡〉が始まった。
「もろびとこぞりて」が流れた後、あのイントロが聴こえてくる。「クリスマス・イブ」だ。SUN STAGEを埋めた3万人がどよめく。誰もが知っているこの曲も、ライブで聴くのは初めての人も多かっただろう。スクリーンにも冬のイメージ画像が映し出されている。そして「BOMBER」を挟んで聴こえてきたのは、KinKi Kids「硝子の少年」のセルフカヴァー。さらに「このまま続けるつもりでしたけど、ノイズったのでギター変えます。お詫びにオマケです」と呟き、始まったのは近藤真彦の「ハイティーン・ブギ」。彼ライブで、これらのセルフカヴァーは特に珍しいわけではないのだが、フェスで披露されると強烈なインパクト。会場の盛り上がりも凄い。
畳み掛けるように「アトムの子」が始まる。ふと気づくと、3人だったコーラスが4人に増えている。竹内まりやだ。会場のボルテージはさらに高まる。山下は「今年は手塚治虫生誕90周年ですから」と話し、「鉄腕アトム」のフレーズを唄う。「LOVELAND ISLAND」ではギターのカッティングがさらに切れを増し、彼のライブではおなじみの、拡声器で叫ぶパフォーマンスで締めた。
バンド全員と手を繋ぎ一礼し、ステージから引き上げると思いきや、そのまま「恋のブギウギトレイン」へ。さらにラストはギターを置き「さよなら夏の日」を唄い上げた。彼がフェスに出るたびに思うが、夏フェスの締めにこれ以上の曲はない。今年も夏が終わる。
【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】は1999年からスタートし、今年で20回目。全ての入場券がソールドアウトとなり、計74,000人が入場した。なお、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO】は2019年8月16日、17日に開催される。
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