2018/08/13
20年目のライジングサンの皆勤賞男、中村達也(LOSALIOS、MANNISH BOYS)が家長を務める獄門島一家が8月10日に【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】のレッドスターフィルドに登場した。
ステージに楽器陣の3人が現われ、“西園寺”ことKenKen(RIZE,Dragon Ash, LIFE IS GROOVE)が、おもむろにベースを弾きはじめると、そこにメガネをかけ、ねじり鉢巻に黒のタンクトップの上に真っ赤な腹巻(この日のために知り合いに届けてもらったらしい。しかもラメ入り)という“お父様”スタイルの中村達也のドラムと、“お兄様”こと長岡亮介(ペトロールズ)のギターが重なっていき、セッションがスタート。その後半、一家のお嬢様である“長女” アヴちゃん(女王蜂)がステージに登場し、さしていた傘を放り投げたのを合図に「無法地帯」が始まった。
続く「獄門島一家のテーマ」では、お兄様、西園寺、お父様の順にソロを披露。なかでも、ドラムソロのタイミングでは、ひときわ大きな歓声と拍手が起きる。そんなライジング20回連続出演ミュージシャンが「我が家に咲いた仇花!」と紹介したアヴちゃんは、キュートなヴォーカルにドスの効いた歌声、ハイトーンからデスヴォイスまでも自在に操りながら、レッドスターフィルドに集まったオーディエンスをぐいぐいと引き込んでいく。「シーサイドスーサイド」では、トランペットを吹いた時の妖艶でしなやかな美しさのある彼女の立ち姿に目は釘付けに。そして、「お腹すいちゃった」という言葉から始まった、80’S歌謡ど真ん中のメロディと獄門島一家によるアグレッシヴなサウンドとのマッチングが最高なシブガキ隊の「スシ食いねェ!」のカヴァーで、会場を完全掌握。中村、KenKen、長岡のグルーヴも最高潮に達し、最後は「多幸感」から「獄門島一家のテーマ」で終了。
思えば、獄門島一家の初ライブはここライジングサンだった。その5年前の鮮烈な印象をさらに上書きする今回のパフォーマンスによって、中村達也にとって20回目となるライジングサンのステージに、艶やかな花を添えたのであった。超多忙な面々によるバンドゆえ、神出鬼没なライブ活動となっているわけだが、またここ蝦夷の地で鮮烈な再会ができることを願ってやまない。そして21年目のライジングでは、どんな形で中村達也と会えるのか? まだ開催中ではあるけれども、今から楽しみでならないのである。
【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2018 in EZO】は1990年からスタートし、今年で20回目。全ての入場券がソールドアウトとなり、計74,000人が入場した。なお、【RISING SUN ROCK FESTIVAL 2019 in EZO】は2019年8月16日、17日に開催される。
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