2018/06/08 04:03
2018年上半期の“Hot Animation”は、『映画ドラえもん のび太の宝島』主題歌の星野源「ドラえもん」が2位以下に大差をつけて首位に輝いた。
パッケージのリリースは2月下旬だったものの、映画の予告映像とともにタイトルや曲の一部が解禁するやいなや、1月29日付同チャートでTwitter1位、ラジオでフル音源が初解禁されるとオンエア回数断トツ1位を獲得し、さらにミュージック・ビデオの解禁直後には動画再生回数でも1位を獲得するなど、映画の公開前から十分な話題を集めていた「ドラえもん」。そして、2月28日のパッケージ・リリース、3月3日の『映画ドラえもん のび太の宝島』公開のタイミングを含んだ3月12日付チャートの集計では、ラジオ、セールス、ダウンロード、ルックアップ(CDのPC読み取り回数)、Twitter、動画再生、ストリーミングといったすべての指標で文句なしの首位を獲得した。
上半期の総合ポイントを見ると、ラジオ、ダウンロード、ルックアップ、Twitterで1位となっており、そのほとんどの指標で2位以下を大きく引き離している。誰からも愛される国民的アニメ『ドラえもん』に寄り添った世界観で歌詞や映像が作られ、星野源のリスナーもドラえもんのファンも虜にした楽曲人気や話題性は衰えることなく、同チャート初登場から現在に至るまで高い支持を得てチャートの上位をキープし続けた。
2位に続くのは、2017年下半期からのロング・ヒットを続けるDAOKO×米津玄師の「打上花火」(映画『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』主題歌)で、動画再生回数とストリーミングの2指標で「ドラえもん」を抑えて首位を獲得している。また、米津の圧倒的な強みである動画再生回数の指標に注目すると、1位にDAOKO×米津玄師「打上花火」、2位に米津玄師「ピースサイン」(アニメ『僕のヒーローアカデミア』OP)、4位に「orion」(NHK総合『3月のライオン』ED)といまだにトップ5内に3曲を送り込む強さを見せている。ちなみにこの指標には、3位の星野源「ドラえもん」、5位の秦基博「ひまわりの約束」(映画『STAND BY ME ドラえもん』主題歌)と、『ドラえもん』関連楽曲が上位にチャート・インしている。
全体的に、ダウンロードやストリーミングなどデジタル領域での強さが長期的なポイント獲得への条件となってきている一方、3位にチャート・インしたKinKi Kids「Topaz Love」はセールス・ポイントで堂々の1位。ミュージック・ビデオやダウンロードが解禁されていないため、ポイントを積み上げるのは中々大変ではあるが、上位に押し上げたのはTwitterでの高ポイントが大きく影響したと言えるだろう。2018年下半期も「ドラえもん」が“Hot Animation”を牽引する可能性は高いと思われるが、ここからダウンロードやルックアップを伸ばし上位に食い込んでくる楽曲が出てくるのか、はたまた新たな旋風を巻き起こす楽曲が登場してくるのか、引き続き動向を追っていきたいと思う。
【2018年上半期 Hot Animation】
1位「ドラえもん」星野源
2位「打上花火」DAOKO × 米津玄師
3位「Topaz Love」KinKi Kids
4位「ピースサイン」米津玄師
5位「零 -ZERO-」福山雅治
6位「ウルトラブラスト」ST☆RISH
7位「Ref:rain」Aimer
8位「進化理論」BOYS AND MEN
9位「ODD FUTURE」UVERworld
10位「POP TEAM EPIC」上坂すみれ
集計期間:2017年11月27日(月)~2018年5月27日(日)
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