2018/06/05 14:00
町田康の原作小説を、宮藤官九郎の脚本と石井岳龍監督による爆裂ワールドで完成させた映画『パンク侍、斬られて候』に登場するキャストたちが、本作がなんと宣伝不可能なとんでもない作品になることを明かした。
超人的な剣術の腕を持ちながら、超テキトーなプータローという破天荒な侍の掛十之進を演じた綾野剛は、「本当に分からないんです。この映画。どんな映画になるのか。初めて宣伝中もどんな映画かわかりませんって言ってみようかなと思ってるくらいです」と、映画が宣伝不可能なとんでもない作品であることを語った。
掛が召し抱えられようと奮闘する黒和藩の次席家老 大浦主膳を演じた國村隼も「この作品がどんな映画になるのか。それは私にも分かりません。少なくとも原作を読んだ時の自分の印象は、“1つの枠には収まりきらない作品だな”と思いました。時代劇風でありながら、いろんなところが破れだして、中から噴出してくるものがあるんです。町田康さんのお書きになった原作を、石井監督が更にパワフルにしたような感じがします。ですから、どんなものになるかと問われても正直困るのです。とにかく時代劇という一つの形を変えた、ゾゾっと熱くなれるようなとんでもない作品になることは間違いないと思います」と、全体像は不明としながらも、誰も観たことのないような快作になっていること示唆した。
宣伝不可能というとんでもない作品を手掛けたのが、学生時代に制作した8mm自主映画で一躍注目を集め、国内外で熱狂的なファンを数多く持つ石井岳龍監督だ。この作品は、石井監督が13年間も構想を練ってきた作品で、映画の完成は監督の悲願でもあった。2003年に公開された映画『DEAD END RUN』以来、度々石井監督の作品に出演し、本作で謎の猿将軍 大臼延珍を演じた永瀬正敏も、本作をカテゴライズできない作品としながらも「ラブストーリーでもあるし、時代劇でもあるし、アクション映画でもある。それに社会問題を提起するような真面目な部分もある。そして人と猿。本当に新しい映画ができたんではないでしょうか?」と、一本の作品の中に多くのメッセージが込められていることを明かした。しまいには「これって宣伝される方は大変ですねー」とまで言われる始末だ。
江戸時代を舞台にしながらも、今っぽい口語による滑稽な会話の応酬、主人公の掛を含め次から次へと登場する特異なキャラクターたち、そして誰にも予測ができない驚くべきストーリー展開と、本作はこれまでのどんな映画とも一線を画す世界観をもっている。キャストたちさえも想像のできない作品とはいったいどんな映画なのだろうか? 今から期待に胸が高まる。映画『パンク侍、斬られて候』は2018年6月30日より公開。
◎『パンク侍、斬られて候』予告編
https://youtu.be/iZGg7Z_69l4
◎公開情報
『パンク侍、斬られて候』
2018年6月30日(土)より、全国ロードショー
監督:石井岳龍
脚本:宮藤官九郎
出演:綾野剛、北川景子、東出昌大、染谷将太、浅野忠信、永瀬正敏ほか
配給:東映
(C)エイベックス通信放送
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