2018/03/19
ロジックの新ミックステープ『ボビー・タランティーノII』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
昨年リリースした 「1-800-273-8255feat.アレッシア・カーラ&カリード」が、ソング・チャート(HOT100)で最高3位をマークし、同曲収録の 3rdアルバム『エブリバディ』が自身初のNo.1獲得した ロジック。本作は、その 『エブリバディ』に続く新作で、 2月に発売されたリード・シングル「44モア」が、米ビルボード・ラップ・チャート10位のスマッシュ・ヒットを記録している。
この 「44モア」と、マシュメロとコラボしたもう1曲のシングル「エヴリデイ」(ラップ・チャート18位)のヒット、そして昨年の大活躍も後押し、初動ユニット数は10万超えの111,000を獲得。アルバムの純粋な売り上げは32,000枚で、ポイントの大半はストリーミングによるものだった。前述の 『エブリバディ』が 2017年5月27日付で獲得した初動247,000には及ばなかったが、2作連続のアルバム・チャート1位と、10万ユニット超えは快挙といえるだろう。また、ストリーミングによるポイントでいえば、前作は51,000だったが、本作 『ボビー・タランティーノII』は82,000で大幅に上回っている。ちなみに、2016年7月にリリースした前作 『ボビー・タランティーノ』は、最高12位どまりだった。
続いて2位にも、ラップ界からリル・ヨッティの新作『リル・ボート2』が初登場。こちらも初動64,000ユニットのうち、アルバムの売り上げは7,000枚で、 54,000ユニットがストリーミングによるポイントだった。今週のチャートでは、アルバムの売上を除いたポイントだけでも、5位にデビューしていたことになる。
リル・ヨッティが獲得したこれまでの最高位は、2017年5月にリリースしたデビュー・アルバム『ティーンエイジ・エモーションズ』の5位(R&B4位、ラップ・チャート3位)で、フィーチャリング・ゲストとして参加したシングル曲を含めても、D.R.A.M.(ドラム)の「ブロッコリー」が最高5位、カイルの「アイスパイ」が最高4位で、本作は初のTOP3入りということになる。本作からのシングルのヒットはなかったが、然程話題になるようなプロモーションもせず、 64,000ユニットを獲得したというのは、人気アーティストである証拠。ピークが過ぎたようにも思えたが、前作『ティーンエイジ・エモーションズ』の初動ユニット46,000を超えている。
英イングランドのメタル・バンド=ジューダス・プリーストの新作『ファイアーパワー』は5位に初登場した。 本作は、2014年にリリースした『リディーマー・オブ・ソウル』から4年ぶり、通算18作目となるスタジオ・アルバムで、前作の最高6位を上回る自己最高位を更新した。初動 49,000ユニットのうち 48,000枚がアルバムの純粋な売り上げで、上位2者とは対照的にアルバムのセールスがポイントのほとんどを占める。アメリカの他にも、イギリスやノルウェーで同5位を記録し、ドイツ・チャートでは2位、スウェーデンでは自身初のNo.1獲得を果たしている。
映画『グレイテスト・ショーマン』の サウンドトラックは6位、ミーゴスの『カルチャーII』は7位にダウンし、8位には ジミ・ヘンドリックスの『ボウス・サイズ・オブ・ザ・スカイ』がデビューした。初動ユニットは37,000で、アルバムの売上枚数が35,000枚だった。本作は、 1968年から1970年にかけてレコーディングされた楽曲の未発表曲を収録したもの。本人が死去してから40年近く経っているにもかかわらず、2010年に発売された『ヴァリーズ・オブ・ネプチューン』(4位)、2013年の『ピープル、ヘル&エンジェルズ』(2位)に続く3作連続のTOP10入りを果たしている。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、3月21日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『ボビー・タランティーノII』ロジック
2位『リル・ボート2』リル・ヨッティ
3位『アメリカン・ユートピア』デヴィッド・バーン
4位『ブラック・パンサー:ザ・アルバム』VA
5位『ファイアーパワー』ジューダス・プリースト
6位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
7位『カルチャーII』ミーゴス
8位『ボース・サイズ・オブ・ザ・スカイ』ジミ・ヘンドリックス
9位『÷(ディバイド)』エド・シーラン
10位『ストーニー』ポスト・マローン
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