2018/03/07
BTS(防弾少年団)のJ-HOPEが2018年3月1日にリリースしたミックステープ『ホープ・ワールド』が米ビルボード・アルバム・チャート“Billboard 200”で63位に初登場し、韓国のソロ・アーティストとしての最高位を更新した。
ニールセン・ミュージックによると、『ホープ・ワールド』は3月1日で終わる週に9,000ユニットを売り上げ、この内8,000枚がフィジカル・セールスだった。これにより、フィジカル・セールス・データに基づくワールド・アルバム・チャートで初登場1位、トップ・アルバム・セールス・チャートでは初登場16位を獲得している。
全米アルバム・チャートにランクインしたK-POPソロ・アーティストは過去に4人しかいない。2009年にBoAがセルフタイトル・アルバムで127位、2014年にBIGBANGのSOL(Taeyang)が『Rise』で112位(J-HOPEが更新するまでの最高位)をそれぞれ記録しており、昨年末に死去したSHINeeの故ジョンヒョンの『Poet/Artist』が今年117位で初登場、そしてBIGBANGのG-Dragonは2012年のデビュー作『One of a Kind』の161位を筆頭に3作品を送り込んでいる。
BTSメンバーによるソロ活動としては、RMが2015年、シュガが2016年にそれぞれミックステープをリリースしており、別のメンバーによる待望のソロ作が売れるだろうとは予想できたものの、『ホープ・ワールド』の記録は色々な意味で驚異的だ。まずはそのタイミング。東部時間3月1日午前10時にBTSの公式Twitterで先行シングル「デイドリーム」のミュージック・ビデオが解禁され、その数分後にミックステープがフルでリリースされた。つまり3月1日に発売が開始されたアルバムが、たった数時間で3月1日に終わるニールセン・ミュージックの集計に食い込むほどの爆発的なセールスを全米で記録したのだ。
G-Dragonも、昨年リリースしたソロ・ミニ・アルバム『Kwon Ji Yong(クウォン・ジヨン)』で自身が持つ米国での週間セールス記録を発売開始1日で更新しているが、J-HOPEとの決定的な違いは作品が無料でも提供されていなかったということだ。『ホープ・ワールド』は、ストリーミングや有料ダウンロードの他に無料でもダウンロードできるようになっていたにも関わらず、多くのファンはこぞって彼の作品を購入し、改めてBTSの“ARMY”による熱狂的な支持を裏付ける結果となった。
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