2018/01/30
フォール・アウト・ボーイのニュー・アルバム『マ ニ ア』がNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
本作『マ ニ ア』は、彼らの通算7作目となるスタジオ・アルバムで、同1位を獲得した前作『アメリカン・ビューティー/アメリカン・サイコ』(2015年)から、3年振りの新作。この2枚の他には、2007年リリースの3rdアルバム『インフィニティ・オン・ハイ』と、5thアルバム『セイヴ・ロックンロール』の2作が全米1位を獲得していて、本作『マ ニ ア』は4作目の快挙。
初動ユニット数は130,000で、うち純粋なアルバムの売上は117,000枚と、ほとんどがアルバム・セールスだった。その中でも、およそ13,000枚がLP盤(レコード)の売上で、これは昨年9月にリリースした、ザ・ナショナルの 『スリープ・ウェル・ビースト』が獲得した14,000枚に続く記録。ここ最近は、インテリアやSNSにアップするためなど、“聴くため”とは違った形でLPを購入するマニアも多い。前作『アメリカン・ビューティー/アメリカン・サイコ』も、初動218,000ユニットのうち、192,000枚がアルバムの売上で、彼ら含めロック・バンドのアルバムは、ストリーミングより圧倒的にセールスが強い。
本作からは、既に5曲のシングルがリリースされていて、その中の「チャンピオン」は、オルタナティヴ・ソング・チャートで18位、ホット・ロック・ソング(ロック・チャート)で10位をマークするスマッシュ・ヒットとなった。その「チャンピオン」に、BTS (防弾少年団) のRMをフィーチャーしたリミックス・バージョンが国内盤には収録される。本作は、当初2017年9月にリリースされる予定だったが、調整等を含め4か月後の1月に発売された。
2位に停滞したミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラックは、今週も109,000ユニットを獲得し、これで【第75回ゴールデン・グローブ賞】(2018年1月7日)のノミネート効果によりNo.1を獲得した1月13日付から、4週間連続で10万ユニットを超えるヒットとなった。
3位には、エド・シーランの『÷(ディバイド)』がランクイン。間もなく発売から1年が経過するが、未だTOP3にランクインするロング・ヒットを記録。週間ユニット数は47,000と、数字も安定している。先週の4位から5位にダウンした、ポスト・マローンの『ストーニー』も、わずかながら数字は落としたが、大幅には落ち込んでいない。
一方、先週シングル・アルバム両チャートを制した、カミラ・カベロの『カミラ』は4位にダウンし、週間ユニット数は43,000と、およそ64%も数字を落とした。6位にはケンドリック・ラマーの『ダム』、7位にはGイージーの『ザ・ビューティフル・アンド・ダムド』が続き、先週TOP10入りした、リル・ウージー・ヴァートの『ラヴ・イズ・レイジ2』は9位から8位に上昇している。
今週10位に再びTOP10入りした、ブルーノ・マーズの『24K・マジック』は、1月28日に開催された【第60回グラミー賞】で<年間最優秀アルバム賞>を受賞したため、次週以降はさらに順位を上げるだろう。ブルーノ・マーズは、その他にも<年間最優秀レコード賞>に「24K・マジック」、<年間最優秀楽曲賞>では「ザッツ・ホワット・アイ・ライク」が受賞し、主要4部門のうち3部門(うち1つはアレッシア・カーラが受賞した最優秀新人賞)を制覇した。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、1月31日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『マ ニ ア』フォール・アウト・ボーイ
2位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
3位『÷(ディバイド)』エド・シーラン
4位『カミラ』カミラ・カベロ
5位『ストーニー』ポスト・マローン
6位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
7位『ザ・ビューティフル・アンド・ダムド』Gイージー
8位『ラヴ・イズ・レイジ2』リル・ウージー・ヴァート
9位『レピュテーション』テイラー・スウィフト
10位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
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