2018/01/09
ミュージカル映画『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラックが首位を獲得した、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
先週、前週の63位から5位へ急上昇した『グレイテスト・ショーマン』のサウンドトラックが、今週は更に売上を伸ばし遂に1位に到達。週間ユニット数は106,000で、そのうち78,000枚がアルバムのセールス・ポイントだった。映画のサントラ盤としては珍しく、ストリーミングも強いことが分かる。
ストリーミングがポイントとして加算されるようになってから(2014年末)は、本作の他にも2015年5月に映画共No.1デビューした『ピッチ・パーフェクト2』や、『フィフティ・シェイズ・ダーカー』(2017年2月)などが、サウンドトラックとして全米1位を獲得している。過去5年間でアルバム・チャート1位を獲得したサントラ盤は、本作を含めてわずか10枚。
1月7日に米ロサンゼルスで開催された【第75回ゴールデン・グローブ賞】では、本作『グレイテスト・ショーマン』収録の「ディス・イズ・ミー」が<最優秀主題歌賞>を受賞していて、次週以降も売上の上昇が見込める。また、1月23日に発表される【第90回アカデミー賞】(3月4日開催)では、映画が<作品賞>にノミネートされるのではないかと予想されていて、ノミネート作品の発表後も順位が上がるだろう。
徐々にランキングが上昇するソング・チャート(HOT100)とは異なり、アルバム・チャートは初週の売上が高いため、初登場で1位を獲得するケースがほとんどだが、本作のようにアワード効果やシングル曲のヒットにより、発売から数週間後、もしくは数か月後に、首位に到達するケースもある。今年の冬もヒットした、ペンタトニックスの『ペンタトニックス・クリスマス』も、初登場から9週目でNo.1を獲得した。
その『ペンタトニックス・クリスマス』がTOP10に居座り続けたホリデー・シーズンも終わり、今週はクリスマス・アルバムが上位から姿を消した。また、集計期間が年末年始だったこともあり、ランキングの変動もほとんどみられなかった。
エド・シーランの『÷(ディバイド)』は、本作からのシングル「パーフェクト」が大ヒットしていることもあり、今週は67,000ユニットを獲得して2位に、先週1位に返り咲いたテイラー・スウィフトの『レピュテーション』は、週間48,000ユニットで3位にダウンした。4位には、Gイージーの『ザ・ビューティフル・アンド・ダムド』(42,000ユニット)、5位にはケンドリック・ラマーの『ダム』(41,000ユニット)、がそれぞれ上昇し、週間ユニット数も僅差だった。また、先週の4位から6位にダウンした、エミネムの『リバイバル』、11位から7位に上昇した、イマジン・ドラゴンズの『エヴォルヴ』も同41,000ユニットで、3位のテイラー・スウィフトから9位の『ハンチョ・ジャック、ジャック・ハンチョ』(39,000ユニット)までは大差なかった。集計ポイントからも、動きが鈍かったことが分かる。
次週は、1月7日に死去したフレンチ・ポップスのスター=フランス・ギャルのベスト盤や過去の作品がランクインするだろう。また、【グラミー賞】ノミネート作品も、徐々に上昇することが予想される。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、1月10日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『グレイテスト・ショーマン』サウンドトラック
2位『÷(ディバイド)』エド・シーラン
3位『レピュテーション』テイラー・スウィフト
4位『ザ・ビューティフル・アンド・ダムド』Gイージー
5位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
6位『リバイバル』エミネム
7位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
8位『ストーニー』ポスト・マローン
9位『ハンチョ・ジャック、ジャック・ハンチョ』トラヴィス・スコット&クエヴォ
10位『アメリカン・ティーン』カリード
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