2017/12/25
2017年の初めに“年内にニュー・アルバムを出す”と宣言したきり、何の音沙汰もないまま年を越してしまいそうだったオーストラリアの4人組、ファイヴ・セカンズ・オブ・サマー(5SOS)だが、ここへきてようやく待ちくたびれたファンに朗報だ。
2017年12月22日に米ビルボードとのインタビューに応じたマイケル・クリフォードが、待望の3rdアルバムからの新曲を“新年早々”にはファンに届けられそうだと明言した。メンバーは現在スタジオにこもり、2015年リリースの2ndアルバム『サウンズ・グッド・フィールズ・グッド』に続く作品の最後の仕上げを行なっているそうだ。「タイミングがうまく合わなかったんだけど、来年間違いなくアルバムを出すよ」と彼は言い切っている。
◎進行状況について教えていただけますか?
順調だよ。僕たちの新しいサウンドと方向性を完成させるのに随分時間がかかってしまっている。こんなに時間がかかってしまった理由は、僕たちが(このアルバムについて)ただ満足できる段階に持って行くんじゃなくて、完璧にしたかったからだと思う。新曲がリリースされれば(分かるけれど)、過去のサウンドの好きだった要素は全て保持しつつ、そこから脱却してるんだ。僕たちが変わるべき時が来てたんだよ。スタジオワークはすごくいいよ。あくせく働いてるんだ、住み込みみたいな状態で。ファースト・シングルをもうすぐ出せそうな段階にまで来ている。
◎ファースト・シングルはいつ頃になりそうですか?
新年早々、すごく早い時期にってところだね。
◎サウンドの進化と、前回のアルバムを足掛かりにしていることについて教えてください。例えば少し前にスティーヴ・アオキとスタジオに入ってましたよね。エレクトロニックな影響が大きくなっているということでしょうか?
実際に聴いてもらわないとどんなサウンドなのかはすごく説明しにくいな。今最も面白い音楽に、自分たち独特のスタイルを加えることでユニークなサウンドにしてる。これがまたいいんだよ。エレクトロニックが強いってわけでもないけど、ただのロックでもない。ロックやパンクって最初っから要するにエネルギーが一番肝心だったわけじゃないか、分かるかな?ロックはどうやって演奏するかだけじゃなくて、そこから発せられるエネルギーが重要だ。そして自分たちにはそれがずっとあったし、それを守ろうと努めていた。そこは新作に結構うまく伝わってるよ。
◎サウンドに影響を与えた新しい曲やアーティストなどはありますか?
自分たちが昔影響を受けたものをどうやったら新しいポップ・ワールドにフィットされられるか、ということを追求していたと思う。名前を挙げられる最近のアーティストは一人もいないかな……古いサウンドを新しく聞こえるようにするのを楽しんでた。
◎古いサウンドというのは例えばグランジとか?ポップ・パンクとか?
90年代のミックスを……本当に説明が難しいな……ガレージとかもいっぱいあるし……ギャング・ボーカルのやり方はビースティ・ボーイズみたいだし。一方で厳粛なピアノが入ってる曲もあるし……全部辻褄が合うんだよ。
◎リード・シングルを選ぶのはどんな感じでしたか?アルバムを要約したものを選ぼうとしていますか?
うん、現代のポップ・ストリーミング市場にフィットしつつも、自分たちが大好きな要素が入っててファンに演奏したくなるようなやつを選ぼうとしてるんだ。見つかったと思うよ。
◎ロック・バンドとして、近頃の(ヒップホップやダンスが優勢の)音楽シーンにフィットするのは大きな課題ですか?
最初、まだ自分たちのアイデンティティを探していた頃はそうだったよ。始めた頃はあまりにも若かったからね。すごく若くてまだ成長している最中だったから、自分たちが誰なのかはっきり分からなかったし、ミュージシャンとしても人としてもまだ自信がなかった。年を重ねて、2ndアルバムをリリースしたあたりから、”考えない方が(問題も)少なくなる”ってことが分かってきた。分かるかな?「勘弁してくれよ、僕たちはロック・バンドだ。ボーイ・バンド(アイドル・グループ)って呼ぶのをやめろよ!楽器は全部弾いてるし、ボーイ・バンドだったことなんてない!」みたいなことに集中しなくなった。そういう烙印を押されてたんだよね。そしてある時、どうしてこんなことを気にする必要があるんだって思うようになった。バカみたいじゃないか。自分たちは作りたい音楽を作っていて、自分たちにはファンがいてくれる。(ファンは)好きだから聴くんだ。僕たちのジャンルなんてどうでもいいんだよ。(好きで)聴いてる、スピーカーから流れてくる音楽ってことだけが重要なんだ。
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