2017/12/19 15:30
エド・シーランの「パーフェクト(withビヨンセ)」が2週目の首位を獲得した、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
セールス、ストリーミング、エアプレイの主要チャート全てでTOP3入りを果たし、先週No.1に輝いたエド・シーランとビヨンセのデュエット曲「パーフェクト」。ウィンター・シーズンにピッタリの美しいバラード曲ということ、それから、両者共に若者から年配層まで幅広く支持されているアーティストというヒット要因もあり、次週以降もロングヒットが確実視されている。エド・シーランは、今年2017年の年間チャートを制した「シェイプ・オブ・ユー」の12週、ビヨンセは2007年の年間チャートNo.1に輝いた「イレプレイスブル」の10週が、これまでの首位獲得最長記録。「パーフェクト」で、彼らの歴代記録更新にも期待したい。
先週の15位から6位へ上昇したのは、ミーゴズ、ニッキー・ミナージュ&カーディ・Bの「モータースポーツ」。10月27日にサプライズ・リリースされ、11月18日付チャートで14位に初登場した後、ランクダウンとアップを繰り返し、登場7週目でTOP10入りした。今週ポイントを伸ばしたのは、12月7日に公開されたミュージック・ビデオのストリーミングが加算されたため。ミーゴズの公式ページにアップされたビデオは、公開10日間で3600万回視聴を記録している。同曲は、ミーゴズのミュー・アルバム『カルチャーII』からの先行シングルとアナウンスされているが、アルバムの発売日など詳しい情報は発表されていない。メンバーのソロを除く、ミーゴスとしてのTOP10入りは、3週の首位をマークした「バッド・アンド・ブージーfeat.リル・ウージー・ヴァート」に続く2曲目、カーディ・Bはブレイク曲「ボーダック・イエロー」と、今週10位にランクインしているGイージーの「ノー・リミット」の3曲連続、ニッキー・ミナージュは今年大ヒットしたヨー・ガッティとの「レイク・イット・アップ」など、通算15曲目のTOP10入りを果たした。短いキャリアで多くのTOP10ヒットを放ったニッキーだが、意外にも全米首位獲得は達成していない。
今週TOP10入りしたもう1曲は、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」。1994年11月にリリースされた同曲は、当初アメリカでは正式にシングル・カットされなかったこともあり、TOP40にすらランクインしなかったが、ダウンロードやストリーミングが主流になった2010年以降、毎年ホリデー・シーズンになると上位にランクインするようになり、発売から23年経った今週のチャートで遂に9位まで上昇し、TOP10入りした。マライアのTOP10入りは、2009年の「オブセスト」(最高7位)以来となる8年振りで、1990年のデビューからフィーチャリング・アーティストとしての楽曲を含めると、28曲目の快挙。この記録は歴代6位で、上位には1位にマドンナの38曲、2位はエルヴィス・プレスリーの37曲、3位はビートルズの34曲、4位はリアーナの31曲、5位はマイケル・ジャクソンの30曲がある。
8週の首位をマークした、ポスト・マローンの「ロックスターfeat.21サヴェージ」は2位、初のNo.1獲得が期待されていたカミラ・カベロの「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」は3位にそれぞれ停滞した。ポスト・マローンは、同曲が収録される2ndアルバムを年内に発売する予定だったが、発売日などは決定しておらず、おそらく来年に持ちこされる。一方、カミラ・カベロは「ハヴァナ」の大ヒットを受けて、ソロ・デビュー・アルバム『カミラ』を2018年1月12日にリリースすると発表している。
先週の7位から10位にダウンしたGイージーの「ノー・リミットfeat.エイサップ・ロッキー&カーディ・B」は、同曲が収録された新作『ザ・ビューティフル・アンド・ダムド』が12月15日に発売されたため、次週はプロモーション効果やアルバムのストリーミングを受け、再びランクアップすることが予想される。また、フレンチ・モンタナとジューシー・Jが参加したリミックスが12日にリリースされたため、ストリーミングやセールスも上昇するだろう。Gイージーの全米最高位は同曲の7位だが、初のTOP5入りも期待できるかもしれない。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、12月20日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「パーフェクト(withビヨンセ)」エド・シーラン
2位「ロックスターfeat.21サヴェージ」ポスト・マローン
3位「ハヴァナfeat.ヤング・サグ」カミラ・カベロ
4位「グッチ・ギャング」リル・パンプ
5位「サンダー」イマジン・ドラゴンズ
6位「モータースポーツ」ミーゴズ、ニッキー・ミナージュ&カーディ・B
7位「トゥー・グッド・アット・グッバイズ~さよならに慣れすぎて」サム・スミス
8位「バッド・アット・ラブ」ホールジー
9位「恋人たちのクリスマス」マライア・キャリー
10位「ノー・リミットfeat.エイサップ・ロッキー&カーディ・B」Gイージー
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