2017/12/08
2017年度の総合アルバム・チャート“Hot Albums”では、安室奈美恵のベスト・アルバム『Finally』が首位に輝いた。
大きな波紋を呼んだ引退発表から約1か月後、2017年11月8日にリリースされた『Finally』は、2017年11月20日付の“Hot Albums”で初登場首位を獲得。本チャートは、パッケージ・セールス、ダウンロード、ルックアップの3指標で構成されているが、『Finally』は配信が未解禁で、なおかつ年間チャートの集計期間終盤にリリースされたにも関わらず、主にセールス面で驚異の追い上げを見せ、年間“Hot Albums”を制した形だ。
パッケージ・セールスとしては、リリース初週に1,039,484枚を記録し、以降も勢いを維持、2017年11月29日の速報時点で150万枚以上を売り上げたことが分かっており、年間で見てもこの部門トップの数字だ。さらに、CDの読取回数を示すルックアップでは年間10位となっているほか、引退発表以降、“JAPAN HOT100”にも多くの新旧楽曲を送り込んでいることから、長きに渡って彼女の作品が支持を集め続けてきたことがよく分かる。
2017年度は、多くのベスト・アルバムがヒットを生み出した年だった。年間1位の安室奈美恵『Finally』をはじめ、2位のSMAP『SMAP 25 YEARS』、3位のback number『アンコール』と、トップ3をベスト・アルバムが占めており、トップ10内で見るとなんと全7作がベスト・アルバムとなっている。そして、そのほとんどは、活動のアニバーサリーを記念したもので、つまり2017年は、多くのトップ・アーティストたちが節目を迎えた激動の年だったともいえる。
2016年12月21日にリリースされたSMAP『SMAP 25 YEARS』は、コンスタントにパッケージ・セールスを伸ばし、年間で1,133,745枚を売り上げて、この部門では安室に次ぐ2位となり、ルックアップでは5位をマーク。音楽デジタル・マーケットの活性化が進む中、奇しくも配信未解禁の2作が年間トップ2の座に就く結果となった。
一方、back number『アンコール』は、パッケージ・セールス5位、ダウンロ―ド3位と、セールス面でも好成績を残しているが、特筆すべきはルックアップだ。2016年12月28日にリリースされた『アンコール』は、2017年1月9日付の初登場から2017年度最終週まで、ルックアップの順位を10位以下まで落とすことはなかった。若者のCD離れが叫ばれる近年、それが実情かどうかはさておき、このチャート結果は、彼らの音楽が高い共感性でもって“聴かれ続けてきた”ことの証であるといっていいだろう。
◎安室奈美恵 - コメント
1曲1曲大切に作ったアルバムを、たくさんの方に聞いて頂き、とても嬉しく思っております。本当にありがとうございます。
◎【Billboard JAPAN Hot Albums of the Year 2017】トップ10
1位『Finally』安室奈美恵
2位『SMAP 25 YEARS』SMAP
3位『アンコール』back number
4位『「untitled」』嵐
5位『Ambitions』ONE OK ROCK
6位『サムネイル』AKB48
7位『Mr.Children 1992-2002 Thanksgiving 25』Mr.Children
8位『THE JSB WORLD』三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE
9位『ゆずイロハ 1997-2017』ゆず
10位『Mr.Children 2003-2015 Thanksgiving 25』Mr.Children
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