テラス・マーティンの来日公演が、9月26日にビルボードライブ東京で開催された。
ケンドリック・ラマーの最新作『DAMN.』のプロデュースや、先日リリースされたカマシ・ワシントンの最新作『Harmony of Difference』に参加するなど、プロデューサー、そしてサックス奏者として近年目覚ましい活躍を見せるテラス・マーティン。自身も新プロジェクトを結成し、7月にポリシーズとしてアルバム『Sounds of Crenshaw, Vol.1』をリリースした。最新アルバムを携えての公演とあり、会場には最新ステージに期待を膨らませたファンが多く集まっていた。
定刻通り開始したショーは、新旧織り交ざった楽曲が披露された。テラスはサックスだけでなくキーボード、ヴォコーダーを巧みに操り、その多才さを発揮。昨年の来日メンバーのマーロン・ウィリアムズ(Gt.)、ブランドン・オーウェンズ(Ba.)、今回新たに参加したトレバー・ローレンス(Dr.)、キーファー・ジョン・シャックルフォード(key.)とともに、息の合ったステージングを見せていた。ショーが進むにつれてテラスのサックス・プレイは徐々に熱量を帯びていき、それに合わせてバンドの演奏、そして会場のボルテージも上昇。ショー終了まで、アツいパフォーマンスで会場を盛り上げていた。
今回の来日公演には3人のシンガーがステージに登場。ワイアン・ヴォーン(Vo.)が艶やかな歌声を披露すると、ローズ・ゴールド(Vo.)は無垢な天使のような歌声で会場を魅了した。また、ショー終盤にはワイアン、ローズとともにカリフォルニアのコンプトン出身のチャチ(Vo.)が登場。チャチのソウルフルな歌声が響き渡ると、会場からは曲に合わせて手拍子が起こり、この日一番の盛り上がりとなった。
テラス・マーティンは、本日9月27日の東京公演を終えた後、9月29日にビルボードライブ大阪で公演を行う。現代最重要プロデューサー/サックス・プレイヤーと称される彼の最新ステージをお見逃しなく。
Photo:Yuma Totsuka
◎公演情報
【テラス・マーティン】
2017年9月26(火)・27日(水)
ビルボードライブ東京
1stステージ 開場 17:30 開演 19:00
2nd ステージ 開場 20:45 開演 21:30
2017年9月29日(金)
ビルボードライブ大阪
1stステージ 開場 17:30 開演 18:30