2017/09/04
2017年9月3日(現地時間)、スティーリー・ダンの創立メンバーでギタリストのウォルター・ベッカーが死去した。享年67歳だった。
訃報はベッカーのオフィシャル・ウェブサイトで発表された。死因などの詳細は明らかにされていない。
彼は今年7月に開催された【クラシック・イースト】と【クラシック・ウェスト】フェスティバルにスティーリー・ダンとして出演予定だったが、詳細不明の病で欠席した。8月にドナルド・フェイゲンが、ベッカーは「手術から回復している」とだけ米ビルボードに話していた。
米ニューヨークのバード大学に在学中の頃に出会ったベッカーとフェイゲンは、その後1970年代に「リッキー・ドント・ルーズ・ザット・ナンバー」、「ディーコン・ブルース」、「滅びゆく英雄(キッド・シャールメイン)」、「ヘイ・ナインティーン」、そして「マイ・オールド・スクール」などのヒット曲を生み出した。
1981年に一度解散したものの、90年代に再結成し、【グラミー賞】受賞アルバム『トゥー・アゲインスト・ネイチャー』などをリリースした。
スティーリー・ダンのセールスのほとんどは、ニールセン・ミュージック・サウンドスキャンが誕生する1991年以前に発生しているが、91年以降も2002年の『トゥー・アゲインスト・ネイチャー』の107.5万ユニットを筆頭に米国内だけで840万ユニットのセールスを記録している。曲ごとのダウンロード数に注目すると、デビュー・アルバム収録曲の「リーリン・イン・ジ・イヤーズ」の55.6万回とデビュー・シングル「ドゥ・イット・アゲイン」の50.8万回を筆頭に累計で440万回を記録している。オンデマンド・ストリーミングに関しては、「ドゥ・イット・アゲイン」の3,070万回、「リーリン・イン・ジ・イヤーズ」の2,910万回を筆頭に全体で2億7,070万回を記録している。
ベッカーの2枚のソロ・アルバム、1994年の『11の心象 / 11 Tracks of Whack』と2008年の『サーカス・マネー』は累計で7.4万ユニットのセールスを記録している(『11の心象 』が6万ユニット)。
スティーリー・ダンは2001年に【ロックの殿堂】入りを果たした。
長年の音楽仲間で友人の訃報を受け、ドナルド・フェイゲンは、「彼と共に作った音楽は、可能な限りスティーリー・ダン・バンドで生かし続けるつもりだ」と声明でコメントしている。
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