2017/08/23 09:00
ケシャの復帰作『レインボー』がNo.1デビューを果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
総ユニット数116,000を獲得し、2位と大差をつけて首位に輝いた本作。2012年12月にリリースした2ndアルバム『ウォーリア』から、4年半ぶり、通算3作目となるスタジオ・アルバムで、2010年1月に発表したデビュー・アルバム『アニマル』に続く、通算2作目の全米首位獲得を果たした。
本作からは、初のバラード・シングル「プレイング」が現在ヒット中(今週22位)。この曲は、彼女の音楽プロデューサーであったドクター・ルークについて歌われたもので、この数年間、アルバムがリリースできなかったのは、彼に性的暴行をされたとして訴訟を起こしていたからだ。本作『レインボー』は、そういった辛い時期を乗り越えて作られた渾身のアルバム。だからこそ、初登場1位はケシャにとって特別なものとなったはず。
ケシャは、8月19日と8月20日に開催された【サマーソニック2017】と、8月21日に名古屋DIAMOND HALLで行われた単独公演で、来日したばかり。日本のファンからも、「ライブ最高だった!」などの感想や、本作の首位獲得を喜ぶ祝福コメントなどが、ツイッターに投稿されている。
5位にデビューしたのは、米メンフィス出身のラッパー、マネーバッグ・ヨーのミックステープ『フェデラル 3X』。ヨー・ガッティ率いるレーベル<CMG>が契約した注目のラッパーで、本作で自身初のTOP10入りを果たした。2016年には、そのヨー・ガッティとコラボレーションしたミックステープ『2 フェデラル』をリリースしたが、チャート圏外だった。本作の注目の高さからも、今後のブレイクが期待できそうなアーティストだ。
今週、上位にデビューした新作はこの2作のみ。先週1位に再浮上したケンドリック・ラマーの『ダム』は2位にダウンし、シングル「ワイルド・ソーツfeat.リアーナ&ブライソン・テイラー」(今週2位)が大ヒットしている、DJキャレドの『グレイトフル』はユニット数がアップし3位に停滞した。先週の10位から4位にランクアップしたのは、今年3月にリリースした、R&Bシンガー、カリードのデビュー作『アメリカン・ティーン』。本作からの2ndシングル「ヤング・ダム&ブローク」(今週49位)がスマッシュ・ヒットを記録していることや、マシュメロの新曲「サイレンス」(今週42位)にフィーチャリング・ゲストとして参加したことも、再浮上した要因。R&Bチャートでは、3位まで上昇している。
先週の62位から21位へランクアップしたのは、映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』サウンドトラック盤。現地時間8月8日にデジタルHD版の配信がスタートしたことで、サントラ盤の売上も上昇した。映画が大ヒットしたこともあり、配信も開始後1週間でマーベル・シネマティック・ユニバース史上最大のダウンロード数を記録したと報じられている。ブルーレイ&DVDは、8月22日に発売される。日本では、デジタル配信が8月23日から、ブルーレイ&DVDは9月6日にリリースされる予定。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、8月23日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『レインボー』ケシャ『DAMN.』ケンドリック・ラマー
2位『DAMN.』ケンドリック・ラマー
3位『グレイトフル』DJキャレド
4位『アメリカン・ティーン』カリード
5位『フェデラル 3X』マネーバッグ・ヨー
6位『÷』エド・シーラン
7位『Ctrl』SZA
8位『Issa Album』21サヴェージ
9位『エヴォルヴ』イマジン・ドラゴンズ
10位『24・マジック』ブルーノ・マーズ
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