2017/08/09
ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキーの「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」が、13週目のNo.1に輝いた、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
ビルボード史上・通算13週の首位獲得曲には、1998年の年間チャート2位に輝いた、ブランディー&モニカの「ザ・ボーイ・イズ・マイン」と、1992年の年間チャートを制覇した、ボーイズIIメンの「エンド・オブ・ザ・ロード」の2曲がある。その2曲に続く、歴代3曲目の快挙を成し遂げた「デスパシート」も、このまま大幅にランクダウンしなければ、2017年の年間チャート首位獲得が期待できそうだ。
特に好調なのがストリーミングで、ミュージック・ビデオの動画再生回数は、遂に30億回を突破。この記録は、7月にYouTube歴代再生回数の記録を塗り替えたばかりの、ウィズ・カリファの「シー・ユー・アゲイン」(2015年)を抜く、過去最高記録(再生回数)となる。
その「シー・ユー・アゲイン」のフィーチャリング・ゲストとしてボーカルを務めた、チャーリー・プースの新曲「アテンション」は、先週の9位から7位へランクアップした。自身のタイトルとしては、セレーナ・ゴメスとデュエットした「ウィー・ドント・トーク・エニモア」(2016年)の9位が最高位だったが、この曲でシングル曲の最高位を更新。「アテンション」が収録される予定の2ndアルバム『ボイス・ノーツ』は、今秋にリリースされる予定。
今週3位まで順位を上げたのは、フレンチ・モンタナの「アンフォゲッタブルfeat.スワエ・リー」。2週間前のアルバム・チャートで、3位に初登場した新作『ジャングル・ルール』に続き、シングル・チャートでも初のTOP3入りを果たした。この曲もストリーミングが好調で、アフリカン・テイストのミュージックビデオは、これまでに2億3000万回の視聴回数を記録している。
先週の28位から14位へ、初のTOP20入りを果たしたのは、新星女性ラッパー、カーディ・Bの「ボダック・イエロー」。ニューヨーク出身の24歳、元ストリッパーという経歴をもつ、フィーメール・ラッパーの王道ともいえるようなアーティストで、超セクシーなヴィジュアルが、SNSなどで話題になっていた。この曲は、ラップ・シーンで大流行している、トラップを取り入れたハードなヒップホップ・ソングで、かつてのリル・キムや、ニッキー・ミナージュを彷彿させる。そのリル・キムも絶賛するカーディ・B、彼女たちに続く、女性ラッパーの代表格になるかもしれない。
先週の64位から31位へランクアップしたのは、ケンドリック・ラマーの新曲「ロイヤルティ」。現在大ヒット中のアルバム『ダム』からの3曲目のシングルとして、6月20日にリリースされた。今週ランクアップしたのは、7月28日に公開されたミュージック・ビデオの再生回数が、1週間で3500万回を記録したため。ゲストのリアーナが曲中にラップを披露する、クールなナンバーで、今後上位ランクインが期待できそうな1曲だ。この曲の上昇や、今週13位にランクインしている「ハンブル」のヒットもあり、アルバム『ダム』も今週のアルバム・チャートで2位に再浮上した。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、8月9日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「デスパシートfeat.ジャスティン・ビーバー」ルイス・フォンシ&ダディ・ヤンキー
2位「ワイルド・ソーツfeat.ブライソン・テイラー&リアーナ」DJキャレド
3位「アンフォゲッタブル」フレンチ・モンタナfeat.スワエ・リー
4位「ザッツ・ワット・アイ・ライク」ブルーノ・マーズ
5位「ビリーヴァー」イマジン・ドラゴンズ
6位「アイム・ザ・ワンfeat.ジャスティン・ビーバー、クエヴォ、チャンス・ザ・ラッパー&リル・ウェイン」DJキャレド
7位「アテンション」チャーリー・プース
8位「ゼアズ・ナッシング・ホールディン・ミー・バック」ショーン・メンデス
9位「シェイプ・オブ・ユー」エド・シーラン
10位「ボディ・ライク・ア・バック・ロード」サム・ハント
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