2017/08/01
7月29日、神戸・メリケンパーク特設ステージにて FM COCOLO プロデュースによるフリ―ライブ、【“神戸開港 150 年記念” 海フェスタ神戸 FM COCOLO SPECIAL LIVE】が開催された。このイベントは神戸開港 150 年記念の一環として行われるもので、ステージは「Daytime STAGE」、「Twilight Time STAGE」の 2部構成で展開。「Daytime STAGE」には中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、馬場俊英、広沢タダシ、リクオが。「Twilight Time STAGE」には渡辺美里、佐橋佳幸(G)、三沢またろう(Per)、塩谷哲(Pf)、そしてゲストに杉山清貴が登場。会場には地元神戸を代表するフードエリアなども登場し、神戸の海風を感じながらの特別な時間を過ごそうと会場には約2万人の観客が集まった。
アコースティックライブで展開された「Daytime Stage」。MC としてDJヒロ寺平が登場し、イベントに関する注意事項などを"校長先生モード"で話し、会場を沸かしていく。そして最初のステージに登場した広沢タダシは1曲目「サフランの花火」から、大きくたゆたうように広がる歌声で観客の心をゆっくりとほぐしていく。さらに、7月12日に配信されたばかりのシングル「Siren」ではご機嫌なギターのメロと澄んだ歌声に観客は体を大きく揺らして音に応える。
ライブ後半、「大好きな人を呼び込みます!」と馬場俊英をステージへ呼び込む。もちろん、セッションで披露するのは共作曲「ただそれだけで」。神戸バージョンで披露された楽曲、広沢がアレンジを加えた歌詞に思わず照れる馬場の姿に観客からは笑みがこぼれる。ステージはそのまま馬場俊英のライブへ。「陽炎」では男らしくも優しさあふれる楽曲に会場から手拍子が沸き起こる。ギターを強くかき鳴らし歌う「海を渡る風」、前へ進む道を大きく広げてくれるような頼もしい世界観を持つ「働楽~ドウラク」など、観客も一緒になって盛り上がるステージに会場からは大きな歓声が沸く。
3番手に登場した中川敬は、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットとして阪神・淡路大震災後 、神戸の仮設住宅で100回以上に及ぶライブを行ったアーティスト。まさに神戸の観客と一体となったステージで魅せてくれた。楽曲に込められた思いを語り披露された「地下鉄道の少年」、当時の仮設住宅でのエピソードを交えながら歌われた「アリラン」。そして震災後の神戸で生まれ、後の東日本大震災の被災地でも歌い継がれてきた名曲「満月の夕」では観客も共に歌い、共に踊り、楽曲の持つ不変の世界観を共有していく。ステージラストには、被災地ライブでも共に活動したリクオを呼び込み、忌野清志郎が日本語詞を書いた「Day Dream Believer」を披露。清志郎が歌詞に込めた思いが語られたMCもあってか、お馴染みの名曲がいつも以上に心に染み込んでいくのが実感できた。
リクオはそのまま「雨上がり」や「胸が痛いよ」など、ピアノだけとは思えないほど力強い楽曲陣で観客を魅了。 滾る思いをピアノの音色に乗せ、鍵盤を力強く弾いていく彼の姿に同調するように観客らは手拍子を合わせていく。ラスト「アイノウタ」ではたかぶった感情を放つように、ステージを左右へかけ走りオーディエンスを巻き込んでいく。全5曲、まさに走るように突き進みステージが終了。「Daytime STAGE」のステージの終わりを知らせるように港からは船の汽笛が大きく鳴り響いていた。
西日がなおもジリジリと暑さを残す頃、「Twilight Time Stage」にはMC のDJ大久保かれんが登場。これから始まるステージは各々の共演は過去にあるものの、一同に会するステージはこの日が初めてであることを紹介。この日限りの特別編成でのプレミアムなステージを楽しもうと観客を盛り立てる。観客からの大きな拍手を受けステージに登場した渡辺美里はこの日のイベントにぴったりハマる、真っ青な衣装で登場。三沢またろう(Per)の軽快なパーカッションが鳴り、1曲目「10years」からライブがスタート。佐橋佳幸(G)、三沢またろう、塩谷哲(Pf)の3人によるパワフルなバンドサウンドを引っ張るように力強い彼女の歌声が開放感ある会場に大きく広がっていく。「良い歌を聴いて栄養満点でいてください。最後まで楽しんで」と集まった観客に感謝の言葉を告げると次曲「センチメンタルカンガルー」へ。「特別な1 日、最強のメンバーに助けてもらおうと思う」という彼女の言葉通り、屈強なバンドサウンドがたまらなく気持ちが良い♪ そして「今日のために作った曲と言ってもいい」と7月5日にリリースされた新曲「ボクはここに」を披露。真心ブラザーズ・ 桜井秀俊が作詞作曲したというこの曲。夏の夕暮れにぴったりな胸がキュンとなるギターサウンド、情景を見事 に映した彼女の歌声が絶妙にハマりを見せる。特別編成でのライブということもあり、この日は塩谷哲ことソルトのソロステージも披露。さらに「たった1度しかない2017年の夏。せっかくだから最も海が、港が似合う男と過ごしたい」と、ゲストに杉山清貴を呼び込む。渡辺の名曲「My Revolution」を共に歌い上げると、あまりの贅沢な空間に観客からは大きな歓声が沸き起こる。
その後は杉山清貴のステージへ。「さよならのオーシャン」「あの夏の君と」などを披露。深みのある歌声は夕陽が落ち、涼しさを増した会場に優しい風を運んでくれる。そして再び、渡辺が登場すると「あの曲を聴いてないかも?」と披露したのはもちろん、杉山の名曲「ふたりの夏物語」。2人の歌声が重なり、楽曲の世界観をより印象深く色づけていく。杉山がステージを降り、続いて披露したのは「恋したっていいじゃない」より臨場感を増した楽曲に観客はみな総立ち。より一体感の増した会場に、渡辺もその圧倒的な存在感を持つ歌声で応えていく。アンコールでは「もう一曲、夏の歌を歌い忘れていました」と「サマータイム ブルース」を披露。ステージが進むたびにより艶と迫力を増した歌声に魅了される観客たち。さらに次曲では再び杉山が登場。これまた夏らしい、 ザ・タイガース「シーサイド・バウンド」を共にカバーし、会場の一体感はさらに上昇! 最終曲は塩谷と2人での「星の夜」をじっくりと歌い上げ、全16曲のステージが終了。「イイ夏を!!」と観客に言葉を残し、大きな拍手に見送られ、ステージを後にした。
また、この模様はFM COCOLO番組内でオンエアが決定している。
◎イベント情報
【“神戸開港 150 年記念” 海フェスタ神戸 FM COCOLO SPECIAL LIVE】<終了>
神戸・メリケンパーク特設ステージ
7月29日(土)
出演:中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、馬場俊英、広沢タダシ、リクオ、渡辺美里、佐橋佳幸、三沢またろう、塩谷哲
ゲスト:杉山清貴
協賛:神戸マツダ
◎オンエア情報
【“神戸開港 150 年記念” 海フェスタ神戸 FM COCOLO SPECIAL LIVE Daytime Stage】
8月7日(月)~10日(木)『HIRO T'S AMUSIC MORNING』(月曜ー木曜 6:00-11:00) DJ=ヒロ寺平
【“神戸開港 150 年記念” 海フェスタ神戸 FM COCOLO SPECIAL LIVE Twilight Time Stage】
8月4日(金)『MUSIC ISLAND BREEZE-Friday edition-』 (金曜 10:00-14:00) DJ=大久保かれん
8/5(土)『MUSIC ISLAND BREEZE-Saturdy edition-』(土曜 10:00-14:00) DJ=大久保かれん
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