2017/07/11
身長約207cmのオランダ人コンポーザー/ピアニスト、ユップ・ベヴィンが、アルバム『プリヘンション』プロモーションのため初来日し、7月11日にオランダ大使館にて、メディア向けリリース記念ショーケースを開催した。
今回のショーケースの会場となったオランダ大使館内、オランダ大使公邸内のダイニングルームの真ん中には、蓋を全て開放させた状態で置かれたアップライトピアノ、そのピアノを囲むよう扇状に座席が配置された。開会に先立ち、駐日オランダ王国大使のアルト・ヤコビ氏はユップについて「国際的に活躍しているオランダのアーティストをサポートする活動の一環で本日はここでショーケースを開くことになりました。ユップ・ベヴィン氏は自身の音楽のことを“複雑な感情のためのシンプルな音楽”と評されていますが、これは日本でいう“もののあわれ”というものに近いかと思います」と紹介した。
そして、哲学者のような髭と髪に覆われたルックスのユップ・ベヴィンが登場。「はじめから」、「偏心」、そしてユップが世に出るきっかけとなった自主制作盤『Solipsism』から「Etude」の3曲を続けて演奏。海外では“ジェントル・ジャイアント(優しき巨人)”と呼ばれるユップ・ベヴィンは、その大きな体からは想像もつかない繊細で優しいピアノの音色で観客を魅了し、緑に囲まれたオランダ大使公邸の美しい空間がよりドラマティックなものに変化するような演奏を披露した。
3曲の演奏を終え、インタビュアーから「初めて来た日本の印象は?」と質問を受けると「昨日の夜に、日本に到着したので、まだそこまで堪能できてはいませんが、夜に散策してよっぱらい横丁などを見てきました」と答え、見た目とは裏腹なピアノの音について聞かれると、「若い時はよく弾いていたのですが、久しぶりに弾いてみたら、今までになったような演奏になりました。自宅でアップライトのピアノを弾いていたこともあり、子供を寝かしつけた後、家族が寝静まった後に演奏をしていたので、こういうソフトな音楽がうまれたのかもしれません」と自身のサウンドが生まれた経緯を話した。
さらに、今後について聞かれると「ゆっくりとではありますが、次回作に取り組み始めています。次は自分だけではなく、クワイヤやストリングスと一緒に演奏することを考えていて、来年の暮れごろまでに出せればと思っています」と既に次回作への取り組みを行っていることを明かした。その後、再びピアノに向かい、「Midwayer」「Sleeping Lotus」、「ハンギングD / Hanging D」の3曲を演奏し、ショーケースは幕を閉じた。
なお、7月11日19時からは、同じくオランダ大使館にて一般の応募当選者を招待してショーケースが開催。その模様はLINE LIVEで生中継される。
◎番組情報
LINE LIVE
ユップ・ベヴィン『プリヘンション』リリース記念ショーケース生配信
時間:2017年7月11日 19:00~
※放送後2週間限定アーカイブ試聴可能
◎リリース情報
アルバム『プリヘンション』
UCCH-1044 2,500円(tax out)
(C) Yoshifumi Shimizu
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