◎大ヒット中の「Shape of You」は元々リアーナのために書かれた曲だそうですが、誰かのために書いた曲を自分のためにキープしたいと思うことはどれぐらいありますか?
数週間にリタ・オラが新曲をリリース予定で、なんてタイトルになったのかもわからないんだけど(編注:「Your Song」)、もし彼女の元に届いていなかったら、自分のためにキープしてリリースしてた。「Shape of You」は書き始めた当初、リトル・ミックスとリアーナのためだった。自分の中ではそう考えてたんだけど、自分自身のために書いた曲でも他のアーティストのプロジェクト用になることだってある。ワン・ダイレクションのアルバムに収録されている何曲は確実に自分のために書き始めた曲だけど、最終的には彼らのアルバムに収録されたし。
映画『ホビット』シリーズ(『ホビット 竜に奪われた王国』)のために「I See Fire」という曲を書いたんだけど、僕の所属レーベルでないところからリリースされたから、ラジオ局にプッシュできなくて、ラジオで流れることがなかったんだ。この曲では自分で作曲して、レコーディングして、プロデュースする機会を与えられて、曲をプロデュースするのは僕にとってこの時が初だった。(ニュージーランドへ)飛行機で行って、ヒドイ時差ボケの中、まだCGIがない状態の映画のラフ・カットを観た。その後、上の階の小さなスタジオで曲を書いて、ラフなプロダクションを完成させ、翌日それを自分で全部演奏してから、帰路についた。急速に進んでいったけど、僕が最も誇りに思っている曲の一つなんだ。自分がすべての部分に携わった曲だから。