2017/03/25
分島花音のライブツアー【BLUE BEAST BIOLOGY】が、3月20日 渋谷WWWにて開幕。ツアー初日となったこの公演は、ネグリジェ/パジャマ姿でお届けする特別仕様のライブ<moonlight party ver.>(通称、ムンパ)となり、この日もステキな音楽を楽しむ夜会が開かれた。
<チェロ弾きのシンガーソングライター分島花音、彼女の音楽って難しいNO!?>
分島花音は、3歳からチェロをはじめ、クラシック音楽をよく聴いて育ってきた。そんな彼女の楽曲には、クラシック/ジャズ音楽の要素を持ったものが多いのも特徴だ。そしてライブではチェロを弾き、歌唱するという独自スタイルのパフォーマンスで観衆を魅了している。
「チェロ…、クラシック…、ジャズ……。ちょっと難しい、お堅い音楽なのかしら。」なんて思ってしまうかもしれないが、彼女の音楽/ライブは“ただ聴こえてくる音”に反応できれば楽しめてしまう。それは鳥肌が立ったり、なんかビビっとくる気持ちの高ぶりだったり、そんな“衝動”を大事に表現した彼女の音楽ゆえである。分島花音はこの“衝動”を歌の中で「モンスター」「青い獣」(青春の獣)などと表現しており、今回のツアー【BLUE BEAST BIOLOGY】にも、「私の音楽に対する強い情熱を、皆さんへ届けられるようなツアーにしたい」という想いを込めていた。
また彼女がユニークな世界で描く楽曲は、アニメ/ゲームの主題歌(『To LOVEる-とらぶる-ダークネス』『Fate/EXTRA CCC』『ストライク・ザ・ブラッド』など)に起用されることも多く、さらにはアーティスト/作品への楽曲提供等も。こうした音楽活動のほか、イラスト/衣装デザインなどでもその才能を発揮する若きアーティスト 分島花音の全国ツアーが始まったのだ。
<「今夜は寝かさないからね。」ムーンライトパーティ開幕>
「いらっしゃいませ! ムーンライトパーティへようこそ~!!」会場いっぱいの観衆の前に姿を現した分島花音。今宵のライブはホームパーティをイメージした<ムーンライト・パーティ>ともあり、黒レースのネグリジェ衣装をまとっての登場だった。宴は「moonlight party」で幕を開け、早速「ファールプレーにくらり」にてチェロ演奏も披露。パジャマ衣装に寝ぐせもつけた分島バンドは、キーボード(sugarbeans)、ギター(堀崎翔)、ベース(時光真一郎)、ドラムス(池田しげのぶ)に、サックス(横田寛之)も加わえた編成で、夜のセッションを楽しむ音楽隊のようであった。
可愛らしいネグリジェで来場していたお嬢様に「今夜は寝かさないからね。」と甘いお言葉をささやきつつ、ポップスメロディが気持ちのいい「さんすくみ」「恋愛のスゝメ」で酔わせていく。そして『ダンまち』(※)ED主題歌「RIGHT LIGHT RISE」では、分島花音 定番ライブグッズ「フラッグ」を使って、観衆の旗上げを率いながら笑顔をみせていた。
※TVアニメ『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』
The Buggles「ラジオ・スターの悲劇(Video Killed The Radio Star)」カバーから、“ムンパ”ならではのFMラジオっぽい、お客さん参加型のトークコーナーも実施。「貯金したい」(ファン)、「脱ソシャゲ課金」(ファン)、「大親友に会うためイギリスへ行きたい」(分島花音)…今年やりたいことを語り合い、賞品を賭けたクイズをしたりと本当に楽しいホームパーティ感で和んでいく中、コーナーはリクエストより分島花音が作詞を手がけた「WHIZ」(『バンドやろうぜ!』Fairy Aprilの楽曲)で締めくくられた。
また、いきなり加熱するライブパートに、分島花音が率先してスウィングの効いた音楽で“音を感じ楽しむ”ことを全身で表現。「置いてかれてない? 私を一人にしないで(笑)」と笑いを誘い、祈りを込めた「ナイチンゲール」から、“いくよ!”ロック・ステージへと展開させていく。ホワイトのセミアコをしなやかな手首の動きで弾いてみせた「ノットフォーセール・フォッシル」、興奮を掻き立てるブレス音、ヘドバンをみせた「the BEAST can't BE STOpped」、そして“みんなの声がもっと聞きたいよ!”と「ツキナミ」をたたみ掛け、“今日の楽しい思い出がみなさんの記憶になって、ステキな朝を迎えられますように”と願い、「自由落下とピノキオ」で本編を終えた。
<まだまだ続く! 分島花音 全国ツアー【BLUE BEAST BIOLOGY】!! ネクストステージ<Q.E.D. ver.>>
アンコールに応え、白シルクの衣装に着替え再びステージへ登場した分島花音は、ファンとともに「プリンセスチャールストン」を歌い、ツアー初日となった“ムンパ”の幕を下ろした。そしてホームパーティに来場した友達ひとりひとりへ“ありがとう”を伝えるように、笑顔でハイタッチをする彼女の姿、そして“またね!”と返すファンに心温められる。
分島花音の本ツアー【BLUE BEAST BIOLOGY】は、7月17日 東京 TSUTAYA O-EASTまで、まだまだ続く。今回の公演は<moonlight party ver.>の特別仕様ではあったが、昨年11月末にリリースしたアルバム『luminescence Q.E.D.』を帯同しての<Q.E.D. ver.>が今後、4月の福岡公演より広島、仙台、名古屋、大阪、東京と開かれていく。なおツアーファイナル東京公演は、バンドメンバーに加え、ストリング・スカルテットも迎えた編成となる。
この日、分島バンドメンバーのアレンジを効かせた演奏に反応して、無邪気に笑ったり、踊ったり、セクシーに舞ったり……感じた“音”を素直に受け止め、楽しむ姿をみせてくれた分島花音。これほど“音楽”を解りやすく表現していく彼女のパフォーマンスには、是非一度触れてみてほしい。そして、彼女とともにより多くの“音”を楽めたらと思えた、そんなステキな夜だった。
取材:フルカワタイスケ
◎セットリスト
【BLUE BEAST BIOLOGY <moonlight party ver.>】
2017年3月20日(月・祝)東京 渋谷WWW
01.moonlight party
02.ファールプレーにくらり
03.さんすくみ
04.恋愛のススメ
05.RIGHT LIGHT RISE
06.Video Killed the Radio Star ※The Bugglesカバー
07.WHIZ ※Fairy Aprilの楽曲(作詞:分島花音)
08.giselle
09.Diga Diga Doo
10.Drink Drunk Music
11.ナイチンゲール
12.world's end, girl's rondo
13.ノットフォーセール・フォッシル
14.the BEAST can't BE STOpped
15.ツキナミ
16.自由落下とピノキオ
En1.プリンセスチャールストン
バンドメンバー:
分島花音(vo,チェロ)
sugarbeans(key)
堀崎翔(g)
時光真一郎(b)
池田しげのぶ(dr)
横田寛之(sax)
◎ツアー情報
【BLUE BEAST BIOLOGY】
<moonlight party ver.>
2017年3月20日(月・祝)渋谷WWW ※終了
2017年3月25日(土)京都MOJO ※終了
<Q.E.D. ver.>
2017年4月29日(土)福岡DRUMBe-1
2017年4月30日(日)広島セカンド・クラッチ
2017年5月14日(日)仙台MACANA
2017年5月20日(土)名古屋SPADE BOX
2017年5月21日(日)大阪 umeda TRAD(旧 umeda AKASO)
2017年7月17日(月・祝)東京 TSUTAYA O-EAST
http://wakeshimakanon.com/
◎リリース情報
アルバム『luminescence Q.E.D.』
2017/11/30 RELEASE
<初回生産限定盤>(2CD+BD)
1000629294 5,500円(tax out.)
<アーティスト盤>(CD+DVD)
1000629176 4,000円(tax out.)
<通常盤>(CD)
1000629178 2,500円(tax out.)
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