2017/03/15 09:00
エド・シーランの3rdアルバム『÷』(ディバイド)が、堂々のNo.1デビューを飾った、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
初動枚数45万枚を突破し、2作連続の首位獲得を果たした、エド・シーランの『÷』(ディバイド)。本作に収録されている全12曲が、今週のソング・チャートにランクインし、先行シングル「シェイプ・オブ・ユー」は、通算7週目のNo.1を獲得している。セールスの分配は、配信(デジタル・セールス)が32万枚程度、ストリーミング・ポイント(視聴回数)による売上が、およそ13万枚になる。本作のリリースを受けて、前作『x』(マルティプライ)(2014年)は先週の49位から21位に、2011年のデビュー作『+』 (プラス)は、136位から57位にジャンプアップした。
全英チャートでは、『÷』(ディバイド)の首位デビューはもちろん、1stアルバム『+』 (プラス)が5位、2ndアルバム『x』(マルティプライ)は4位にランクインし、TOP10内に3作を送り込む快挙を成し遂げた。また、全英シングル・チャートでも、『÷』(ディバイド)の収録曲が全てTOP20位内にランクインし、シングル&アルバム・チャート共に、エド・シーランの作品で埋め尽くされた。
先週の14位から2位に浮上したのは、メタリカの『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』。2016年12月10日付アルバム・チャートで、ブルーノ・マーズの『24K・マジック』(今週3位)を破り、堂々の首位デビューを果たした本作。今週、売上を伸ばした理由は、CDにライブ・チケットを封入したことで、パッケージ・セールスが伸びたため。昨今では、CDが売れないので、こういった戦略を立てるアーティストも多い。
9位に初登場したのは、新星R&Bシンガー、カリドのデビュー作『アメリカン・ティーン』。ジョージア州出身の19歳、米軍基地で歌うなどの経験を経て、2016年にシングル「ロケーション」でデビュー。この曲は、ソング・チャートで44位、R&Bチャートで15位をマークするヒットを記録し、大きな注目を集めた。アルバムの内容も素晴らしく、評論家からも高く評価されている。
日本では3月10日に公開されたディズニー最新映画『モアナと伝説の海』のサントラ盤は8位に停滞したが、【第89回アカデミー賞】(2月26日開催)の受賞・ノミネート作品は、一斉にランクダウンしている。今年は、アワードの効果があまりなかったように思える。一方、ソング・チャートでシングル曲がヒットしている、ブルーノ・マーズ(3位)や、ミーゴス(6位)、ザ・ウィークエンド(7位)などは、依然として強い。ストリーミングがアルバムの売上に換算されるようになってからは、視聴回数が取れるアルバムはロングヒットし、取れないアルバムは、すぐにランクダウンしてしまう。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は15日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『÷』エド・シーラン
2位『ハードワイアード...トゥ・セルフディストラクト』メタリカ
3位『24K・マジック』ブルーノ・マーズ
4位『フューチャー』フューチャー
5位『HNDRXX』フューチャー
6位『カルチャー』ミーゴズ
7位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
8位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
9位『アメリカン・ティーン』カリド
10『トロールズ』サウンドトラック
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