2017/03/09
2017年2月、ブラック・サバスが、故郷の英バーミンガムで“ラスト・ライブ”と銘打った公演を行なった。ロック・バンドが“これが本当に最後”と言いながら“ラスト・アルバム”をリリースし、“ファイナル・ツアー”を開催することはよくあることなので、ファンからしてみれば“どうせまた復活するだろう”とあまり気にしていなかったのではないだろうか。
ところが3月7日(現地時間)、ブラック・サバスのフェイスブックに#TheEndとハッシュタグがつけられた“ブラック・サバス 1968-2017”という“死亡告知”画像が掲載され、オジー・オズボーンらメンバーたちはどうやら正式に活動を終了するつもりなのではないかとファンの間で動揺が広がっている。
活動終了に対する反応は様々で、ファンの一人は、「ストーンズは3年に1度のペースでファイナル・ツアーをやってるし」と皮肉り、別のファンは、「ブラック・サバスはその音楽の中で生き続けるし、これからも長い間人々は彼らの音楽を発見し、楽しむだろう」と好意的にとらえている。
ブラック・サバスは、2016年1月から【ジ・エンド・ツアー】で世界を回っていた。ファイナル・ツアーにはボーカルのオズボーン、ギターのトニー・アイオミ、ベースのギーザー・バトラー、そして創設メンバーだったドラムのビル・ワードの代わりにトミー・クルフェトスが参加した。
1968年にバーミンガムで結成されたブラック・サバスは、史上最も影響力があったヘヴィ・メタル・バンドと言われ、ガンズ・アンド・ローゼズ、アイアン・メイデン、スリップノット、フー・ファイターズ、メタリカ、スマッシング・パンプキンズなど、様々なバンドのサウンドの源流となった始祖的なバンドだった。その50年近いキャリアの中で19枚のスタジオ・アルバムを発表し、【グラミー賞】も受賞し、【ロックの殿堂】入りも果たしている。
2016年6月、オズボーンは米ビルボードに対し、最後のツアーを大いに楽しんでいるものの、まだ現実から目をそらしていると話していた。「現時点ではまだ平気だ。でも最後の5公演くらいの段階になってきたら感情が抑えられなくなるかもな」と彼は打ち明けた。「だって、アストン出身の4人の若造が駆け出しの頃に夢見ていたことが、信じられないほどすごい形で現実になったんだ。それから俺らは操られたり、ぼったくられたり、詐欺にあったり、色々なことがあった。お互いを見失ったりもしたよ、いうなれば。でもまた再結成して、大盛況のうちに終われるのは最高だよ、そうだろ?」
◎ブラック・サバスによる投稿
https://goo.gl/uO3xgJ
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