2017/03/02
Crystal Kay単独では初となるビルボードライブ公演が、2017年2月25日に六本木・ビルボードライブ東京にて開催された。
Crystal Kayは、1999年に13歳でデビューし「恋におちたら」など大ヒット曲を連発。2013年からは拠点をニューヨークに移しさらに活動の幅を広げ、現在もシーンの一線で活躍し続ける女性シンガーの1人だ。今回はビルボードライブという親密な空間で、大人の色気を纏った女性らしさとパワフルさ、そして圧倒的な歌唱力で観客を魅了した。
暗転したステージにバンドメンバーの岡雄三 (Ba.)、近田潔人(Gt.)、柿崎洋一郎 (Pf)、竹本一匹(Per.)が登場。演奏がスタートすると、真っ白なレーストップスにゆるやかな白のワイドパンツを合わせたコーディネートでCrystal Kayが登場。大歓声の中ライブの幕を開けると、代表曲の1つでもある「Boyfriend-part Ⅱ-」で、途中Justin Bieber「Sorry」のフレーズや鳥肌が立つような高音のロングレスを披露し、序盤から会場を沸かせるとファンからは「最高!」と声が飛んだ。MCでは、「単独で立つのは初めてのビルボードってことで、大人っぽいアコースティックなライブで、忘れられないスペシャルな夜にします!」と挨拶した。
また、いつもとは違うライブでファンを楽しませたい、という彼女の想いも十分に伝わるライブだった。Crystal Kayがニューヨーク滞在中に、ロサンゼルスを訪れた際作られた楽曲「Ready for love」を、ライブで初めてのギター弾き語りで演奏。ギターを持つと、「めっちゃ緊張する~~!!」となかなか見られないリアクションを見せ、堂々としたアコースティックな演奏に会場が聴き入るも、終わった後「めっちゃ緊張した!」とキュートな笑顔ではにかんだ。さらに、ライブはカバーを多数織り交ぜた構成で、中盤には本人曰く“クレイジーなカバーメドレー”を披露。ナンバーは自身が感じる“ソウル”でまとめたといい、曲の振り幅もジャンルも様々な曲を立て続けに演奏すると、会場の盛り上がりは最高潮に達し、貫録さえ感じる大人のソウルを見せつけた。
アンコールでは、あと2年でデビュー20周年を迎えることに触れ、「いつもパワーをもらっている皆さんの背中を押せるような、力強い“声”になっていきます」と静かながらも力強く語ると、ドラマのタイアップ曲でもある「何度でも」をカーテンが開いた夜景をバックに披露。「初めてのビルボード東京は、ファミリー的な温かさがあって最高の夜になりました!ありがとー!」とファンへの感謝を伝え、スタンディングオベーションの中、笑顔でステージを後にした。アコースティックという普段とは少し違うスタイルでのライブで、少女から大人の女性になったCrystal Kayの魅力を存分に感じ、さらに今後の活躍に期待が高まるライブとなった。なお、ビルボードライブ東京で決定した追加公演が、3月13日に同会場で開催される。
Photo : Masanori Naruse
Text:神人 未稀
◎公演情報
【Crystal Kay】
ビルボードライブ東京
2017年3月13日(月)
1st OPEN 17:30/START 19:00
2nd OPEN 20:45/START 21:30
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