2017/02/27
RADWIMPSが、2017年2月25日にマリンメッセ福岡にて全国ツアー【Human Bloom Tour 2017】の初日公演を行った。
このツアーは彼らが昨年11月にリリースしたニューアルバム『人間開花』を携えて全国12か所21公演にわたって開催するもので、国内の単独ツアーとしては【RADWIMPS GRAND PRIX 2014 実況生中継】以来3年ぶりとなる。
サポートに迎えた刄田綴色と森瑞希のツインドラムを擁する5人編成のアンサンブルは硬軟自在で、RADWIMPSの多面的な音楽性を立体的に表現。パフォーマンスもますます自由度の高いものになっており、楽曲によって洋次郎はピアノを弾き、武田はパッドを叩き、桑原はキーボードを操った。セットリストは『人間開花』の収録曲を中心に構成されており、全方位に開かれたバンドの現在地を如実に物語るようだった。
洋次郎は最初のMCからツアーが幕を開けたことの喜びをあらわにした。「最高やな、もう! 楽しい、楽しい。初日ってすげえ緊張感なもんで。でも、みんなが超ホームとして俺らを迎え入れてくれたので、最高に気持ちよくおっぱじめてます。ありがとう!」。別セクションのMCでは桑原が減量に成功したことをオーディエンスに報告したほか、洋次郎が着用しているステージ衣装は前日に福岡で購入したものだと明かすなど、終始リラックスしたトークが繰り広げられた。どこまでもポジティブな状態であることもまた今のRADWIMPSのリアルな実像だ。また『人間開花』の音楽世界と有機的に連なる『君の名は。』の収録曲や馴染み深い過去の楽曲群のあり方も印象深いものがあった。
そして、やはりライブが幸福なクライマックスを迎えたのは、「この曲、みんなで歌いたかったんだよ。ワンマンで歌うのも初めてだし、おもいっきりデッカい声で歌いたいなと思います!」という洋次郎の前口上を経て鳴らされた「前前前世」。RADWIMPSのロックソング、そのダイナミズムを全世代に届けたと言っても過言ではない「前前前世」はこのツアーのシンボルとしてある。
ライブ最後に洋次郎は心底名残惜しそうに、噛みしめるようにこう言った。「こんなにのびのびとツアー初日のライブができたことはないかもしれない。ありがとう、また会いに来ます――って、今日はずっと同じことしか言ってないね(笑)。でも、ひさしぶりに会うと、ありがとうと、また会いたいと、幸せでいてほしい、それくらいしかないんだよ。これからもそれを言いに会いに来るから。その間は思いのこもった手紙を送り続けるつもりで、作品を届けるので。待っていてほしいと思います。本当にありがとう」
また、早くも5月にニューシングルのリリースが決定。詳細は随時、オフィシャルHP等で発表予定となっている。
Photo by Takeshi Yao
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