2017/02/21 15:00
米ビルボード誌が発表する音楽業界で最も影響力のある100人“Power 100”の2017年版が明らかとなり、Spotify CEOのダニエル・エク氏が1位に選ばれた。
この選出について、スポティファイジャパン代表取締役社長の玉木一郎氏に話をきいた。同氏は、ストリーミングサービスの本質が、「音楽を聴くまでの手続きを省くことで、音楽ファンが純粋にアーティストの音楽に浸れること」にあるとし、「音楽を聴く場がスマホの中にとどまらず、家庭内を含めて幅広い場所へと広まっていくことで、ストリーミングサービスの持つ利便性により、音楽の楽しみをより一層実感されるようになると考えています」と語った。
2008年にスウェーデンでスタートし、2015年には50以上の国でサービス展開されていたSpotifyだが、日本では言語対応や各レーベルとの交渉といった準備期間に4年を費やしたという。
玉木氏は、「そもそもSpotifyの理念とは、フリーミアムをベースにした最高の音楽体験を提供する場をつくることで、違法ダウンロードなどの著作権侵害を撲滅し、アーティストや権利保有者への還元と音楽産業の成長に貢献すること。この一見不可能に思える挑戦を続け、9年の時を経て、世界中の多くの人々に理解していただいたことを嬉しく思いますし、日本でも音楽ファンとアーティストのために同じ信念を貫ぬくことが日本市場の拡大にも重要だと考えています」と話し、「日本でサービスを開始して3か月強ですが、音楽ファンから歓迎されていると同時に、日本のアーティストが世界の音楽ファンに発見されるなど、“音楽を発見する場所”としてのSpotifyの意義が少しずつ現れているのを感じています。今後、“新しい音楽を発見する楽しみ”を一人でも多くの音楽ファンの皆さんに味わっていただくために、Spotifyならではの機能やサービスを、日本市場に合った形で提供していきたいと思います。」と、国内でのサービス展開をさらに広げていく意志を示した。
Spotifyは昨年12月に“2016年に最も再生されたアーティスト”を発表。グローバルランキングではドレイクが1位に、ジャパンランキングではONE OK ROCKが1位に選ばれている。
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