2017/02/14 11:35
chayが2017年2月13日に渋谷で開催した【chay’s room vol.5 ~One mic,One guitar~ Happy Valentine's Day】のライブレポートが到着した。
シンガーソングライターのchayが、2月13日に弾き語りワンマンライブ【chay’s room vol.5~One mic, One guitar~Happy Valentine’s Day】を開催した。本公演は、chayの部屋に遊びにきたようなリラックスした空間をコンセプトにしたアコースティックライブで、ステージ上に並べられた12弦ギターやバンジョーなどの楽器はもちろん、家具や雑貨など、すべて自分の部屋から運んできたもので構成。昨年9月から月1ペースで定期的に開催しており、今年1月には初の大阪公演が実現。5回目となる今回は、バレンタインにぴったりのラブソングをテーマに、オリジナルとカバーを織り交ぜながら、2 時間半で全18曲をパフォーマンス。制作中の新曲の初披露やニューシングルのリリースの発表に加え、シークレットゲストとしてTRICERATOPSの和田唱が登場するなど、盛りだくさんの内容で満員の観客を喜ばせた。
デビュー前に下北沢の路上で弾き語りをしていたインディーズ時代のオリジナル曲「together」とテイラー・スウィフト「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」のカバーでライブをスタートさせたchay。「バレンタイン前日ということで、ラブソング多めでいきたいと思います」と挨拶した彼女は、結婚する実姉に贈ったウェディングソング「運命のアイラブユー」に続き、両親の影響で幼少の頃から親しんでいたという荒井由実の「12月の雨」や、ギターを始めた19歳の時に初めて弾き語りで歌ったというシンディ・ローパーの「トゥルー・カラーズ」など、自身の音楽的ルーツとなったカバー楽曲を立て続けに歌唱。その後、「いろんな楽器の音色を楽しんでほしい」という思いでバンジョーを手にした彼女が「アルバムが出せたらいいなと思って作っている途中の曲をみんなに聴いてもらいたいと思います」と語ると、客席から大きな歓声が上がり、未完成の新曲で女の子のヤキモチをテーマにした英語歌詞のカントリーポップ「Kiss me」をワンコーラスだけ披露し、大きな拍手を浴びた。
ラブソング限定で受け付けた恒例のリクエストコーナーでは、宇多田ヒカル「First Love」に続いて、「初旅行前夜の乙女心をコミカルに描いた曲」だというオリジナル曲「好きで好きで好きすぎて」を久しぶりに歌い、リクエストが読まれた観客にはchayからのバレンタインチョコがプレゼントされた。通常であれば、さらに数曲のリクエストに応えるのだが、ここでchayが「今日はこれくらいにしておきましょうか。今日はバレンタインスペシャルということで、大ファンで大尊敬している大先輩をお呼びしてます」と切り出し、シークレットゲストとして、TRICERATOPSの和田唱が呼び込まれると、客席からは驚きの声が上がった。誰もが想像もしてなかったコラボレーションだが、彼女によると「昨年のJ-WAVE LIVE AUTUMNで初めてご一緒しまして。まさか出演していただけるとは思ってなかったんですが、ダメ元でオファーをしたところ、快くOKしてもらいました」とのこと。和田も「そのライブでセッションした曲がすごくいい雰囲気だったから、またやりたいねって話してたんですよね。その曲をアンコールでやりたいと思います」と語り、ザ・ビートルズ「レット・イット・ビー」を熱くブルージーに歌い上げた。さらに、二人で選曲したというマーヴィン・ゲイ&タミー・テレル「エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフ」をデュエットし、久保田利伸&ナオミ・キャンベル「LA・LA・LA LOVE SONG」では観客全員を巻き込んでの“ラララ”の大合唱となるなど、大いに盛り上がった。
和田を送り出した後、観客のクラップをビートにしたジャクソン5「帰ってほしいの」でもコール&レスポンスが巻き起こり、本編の最後は50万ダウンロードを記録した自身の代表曲「あなたに恋をしてみました」を全員で大合唱し、締められた。
アンコールに登場したchayは、「ここで1つみなさんにお知らせがあります」と語り出し、「NTTドコモdヒッツのCM(バスがこない篇)に起用していただいている新曲『恋の始まりはいつも突然に』が3月29日に10枚目のシングルとしてリリースされることが決定しました!」と発表すると、客席からは大きな拍手が沸き起こった。そして、「CMで流れるたびに大変嬉しく思ってます。この曲はいつもよりさらに物語調になってまして、私もこんな運命的な出会いができたらいいなって思いながら歌っています。でも、女性だけじゃなく、男性にも共感していただけると思いますし、アレンジもシティポップな感じで年齢問わず、楽しんでいただける曲だと思います」と語り、彼女の代名詞とも言える爽やかで明るいラブソングを弾き語りで初披露。
最後に、「私が一番大切にしている、みんなに一番届けたい曲です」と客席に語りかけ、キーボードに移動し、私が私でいることの意味を込めた「それでしあわせ」を弾き語りで切々と歌い上げ、第5回目のアコースティックライブの幕は閉じた。
Text:永堀アツオ
写真:渡邉一生
◎【chay’s room vol.5 ~One mic,One guitar~ Happy Valentine's Day】セットリスト
M1. together
M2. 私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない(テイラー・スウィフト)
M3. 好きで好きで好きすぎて
M4. 12月の雨(荒井由実)
M5. トゥルー・カラーズ(シンディ・ローパー)
M6. ユー・ガッタ・ビー(デズリー)
M7. Kiss Me
M8. 涙あふれて(ザ・ローリング・ストーンズ)
M9. First Love(宇多田ヒカル)
M10. 運命のアイラブユー
M11. レット・イット・ビー with 和田唱(ザ・ビートルズ)
M12. エイント・ノー・マウンテン・ハイ・イナフwith 和田唱(マーヴィン・ゲイ&タミー・テレル)
M13. LA・LA・LA LOVE SONG with 和田唱(久保田利伸)
M14. 帰ってほしいの(ジャクソン5)
M15. Twinkle Days
M16. あなたに恋をしてみました
En1. 恋のはじまりはいつも突然に
En2. それでしあわせ
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