2017/01/18
ザ・ウィークエンドの新作『スターボーイ』が、通算3週目の首位獲得を果たした、今週の米ビルボード・アルバム・チャート。
2016年11月25日に発売された『スターボーイ』は、翌週のアルバム・チャートでNo.1デビューを果たし、一旦ランクダウンしたが、先週、再び首位に返り咲き、2週連続のNo.1を死守した。ただ、週間セールスは6万枚程度で、売上としては決して良い数字とは言えない。
今週は、2017年1月8日に開催された【第74回ゴールデン・グローブ賞】の影響がチャートに反映していて、最多受賞した『ラ・ラ・ランド』のサントラ盤は、先週の15位から2位へ浮上し、最高位を更新した。本作は、1月10日に発表された【英国アカデミー賞 2017】でも、最多11部門にノミネートされ、注目を集めた。また、1月24日にノミネート作品が発表される【第89回アカデミー賞】でも、有力候補作品として挙げられていて、今後、さらに売上が伸びることが予想される。
3位にランクインしている、ディズニー最新映画『モアナと伝説の海』も、【英国アカデミー賞 2017】の<アニメーション映画賞>にノミネートされていて、どちらの作品も、春先まではロングヒットを記録するだろう。『モアナと伝説の海』は、3月10日に日本公開が予定されていて、今後、日本でのヒットも期待できそうだ。
4位には、現在来日中のR&Bシンガー、ブルーノ・マーズの『24K・マジック』がランクイン。これまでリリースされた前2作からの先行シングルは、どちらも首位をマークしているが、「24K・マジック」のNo.1獲得は、難しいかもしれない。アルバムからの2ndシングルは確定していないが、間もなくリリースされるのではないかと、ファンの間で予想されていて、2曲目のシングルで首位獲得を狙う。ブルーノ・マーズは、マーク・ロンソンとタッグを組んだ「アップタウン・ファンク」(2014年)が、2015年の年間チャートNo.1を獲得する大ヒットを記録していて、この曲は、年末からホンダの新CM曲として起用され、日本でもヘビーローテーションされている。
8位に初登場したのは、マサチューセッツ州出身のロック・バンド、ドロップキック・マーフィーズの新作『イレブン・ショート・ストーリーズ・オブ・ペイン・アンド・グローリー』。前作『サイン・アンド・シールド・イン・ブラッド』から4年ぶり、通算9作目となるスタジオ・アルバムで、これまでリリースしたアルバムの中でも、2番目に高い順位でのデビューとなった(最高位は7thアルバム『ゴーイング・アウト・イン・スタイル』の6位)。
今週の米ビルボード・ソング・チャートでは、1月6日に2曲同時リリースした、エド・シーランの新曲「キャッスル・オン・ザ・ヒル」が6位に、そして「シェイプ・オブ・ユー」が初登場1位に輝いた。その影響を受け、2014年6月にリリースした2ndアルバム『x(マルティプライ)』が、先週の71位から26位へ、大きくランクアップし、2011年9月リリースのデビュー・アルバム『+(プラス)』も、今週67位にリ・エントリーを果たしている。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、18日22時以降予定となります。
◎【Billboard 200】トップ10
1位『スターボーイ』ザ・ウィークエンド
2位『ラ・ラ・ランド』サウンドトラック
3位『モアナと伝説の海』サウンドトラック
4位『24K・カラット』ブルーノ・マーズ
5位『4・ユア・アイズ・オンリー』J.コール
6位『ハミルトン』サウンドトラック
7位『ヴューズ』ドレイク
8位『イレブン・ショート・ストーリーズ・オブ・ペイン・アンド・グローリー』ドロップキック・マーフィーズ
9位『ストーニー』ポスト・マローン
10位『トラヴェラー』クリス・ステイプルトン
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