2017/01/10
プリンスのヒット曲の数々がようやくスポティファイやアップル・ミュージックなど複数の大手ストリーミング・サービスで聴けるようになりそうだ。2017年の【グラミー賞】に間に合うよう、近く契約が成立しそうであると関係者が米ビルボードに明かした。
2017年2月に行われる【グラミー賞】ではプリンスの大規模なトリビュート企画が予定されており、ザ・ウィークエンド、リアーナ、ブルーノ・マーズが打診されているそうだ。
段取りとしては、【グラミー賞】のトリビュート放送後、スポティファイやアップル・ミュージック、ことによると他のサービスでもプリンスの曲がストリーミングされているとCMで告知されるものとみられる。関係者によると音楽出版会社、上演権団体、そして少なくとも1社のレコード・レーベルが近日中の契約成立について知らされたそうだ。
プリンスの遺産管理団体は、2016年11月にユニバーサル・ミュージック出版と全曲目に関する出版管理契約を結んでおり、これによりストリーミング配信への道筋が整った。これまでは2015年にプリンスがサインした契約に基づき、タイダル(Tidal)が独占配信していたが、2016年11月に遺産管理団体がこの契約に異議を唱え、同社を訴えている。
プリンスの主なヒット曲の権利は、ワーナー・ブラザーズが所有しているが、2014年に結ばれたアルバム2枚分の契約により、バック・カタログに関するアーティストの権利が強化されたとされる。ワーナーとの関係はプリンスの死後、さらに強固なものとなり、多くの未発表曲も含まれるようになった。2016年11月にリリースされたベスト・アルバム『Prince 4ever(プリンス・フォーエバー)』にも「ムーンビーム・レベルズ」という未発表音源が収録されており、以前より約束されていた名盤『パープル・レイン』の豪華盤は既に完成しており、2017年夏までに発売されるとみられている。
【グラミー賞】に24回ノミネートされ、7回受賞し、授賞式にも数回出演しているプリンスは、2016年4月21日に誤って薬物を過剰摂取し、57歳で亡くなった。
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