2017/01/04
ラップ・デュオ、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ feat. グッチ・メイン」が、返り咲き、通算7週目のNo.1を獲得を果たした、今週の米ビルボード・ソング・チャート。
先週、ザ・ウィークエンドの「スターボーイ feat. ダフト・パンク」(今週3位)に首位の座を奪われたが、安定したポイントを獲得し、再びNo.1に返り咲いた、レイ・シュリマーの「ブラック・ビートルズ」。しかし、早くもその座を狙うダークホースが、急上昇している。ニュージャージー州出身の3人組ヒップホップ・ユニット、ミーゴスの「バッド・アンド・ブージー」が、今週、レイ・シュリマーとの差を縮めて、先週の13位から2位へ、ジャンプアップを果たしている。
この曲は、1月27日にリリース予定の2ndアルバム『カルチャー』からの先行シングルとして、2016年10月28日にリリースされ、徐々に人気が拡散し、登場7週目で自身初のTOP10入りを果たした。フィーチャリング・ゲストとしてクレジットされているリル・ウージー・ヴァートにとっても、初のランクインとなった。発売から3日後の31日に公開されたミュージック・ビデオは、現在までに8000万視聴回数を記録していて、順位を上げた理由として、このビデオのストリーミング・ポイントが、チャートに大きく反映したことが挙げられる。この曲のヒットを受けて、リル・ウージー・ヴァートのソロ曲「ユー・ワズ・ライト」も、42位にランクアップした。
ミーゴスやリル・ウージー・ヴァートの他にも、14位に上昇中しているアミーネの「キャロライン」や、先週の24位から16位にランクアップした、ジョン・ベリオンの「オール・タイム・ロウ」、19位に停滞中の女性ラッパー、ヤング・M.Aの「OOOUUU」など、2017年ブレイクが期待される新星ラッパーたちが、続々と勢力を伸ばしている。
2016年12月25日のクリスマス当日に死去した、ジョージ・マイケルの追悼として、ラジオ・エアプレイやデジタル・セールスが急上昇し、ワム!時代のナンバーからは、1985年の年間シングルNo.1をマークした、「ケアレス・ウィスパー 」が33位に、そして、日本でも特に人気の高いナンバー、「ラスト・クリスマス」が41位にランクインし、ソロ時代からは、1988年に年間チャート首位を獲得した、「フェイス」が、47位にリ・エントリーを果たしている。
今週の集計期間は、クリスマス・ウィークということもあり、ペンタトニックスの「ハレルヤ」(33位)や、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」(35位)など、クリスマス・ソングが多数ランクインしているが、次週はこれらのタイトルが一気にランクダウンすることが予想される。代わって、1月中旬からは、日本時間2月13日に開催される、【第59回グラミー賞】にノミネートしている楽曲がランクアップし、開催後には、受賞したシンガーのタイトルが、再びTOP10入りを果たすというのが、例年の傾向だ。
Text:本家一成
※関連リンク先の米ビルボード・チャートの掲載は、4日22時以降予定となります。
◎【Hot100】トップ10
1位「ブラック・ビートルズ」レイ・シュリマー feat.グッチ・メイン
2位「バッド・アンド・ブージー」ミーゴス feat.リル・ウージー・ヴァート
3位「スターボーイ」ザ・ウィークエンド feat.ダフト・パンク
4位「クローサー」ザ・チェインスモーカーズ feat.ホールジー
5位「24K・マジック」ブルーノ・マーズ
6位「ジュジュ・オン・ダット・ビート」ゼイ・ヒルフィガー&ゼイオン・マッコール
7位「サイド・トゥ・サイド」アリアナ・グランデ feat.ニッキー・ミナージュ
8位「レット・ミー・ラブ・ユー」DJスネイク feat.ジャスティン・ビーバー
9位「フェイク・ラブ」ドレイク
10位「ブロッコリー」D.R.A.M.
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