2016/12/27
1980年代にポップ・デュオ、ワム!としてキャリアをスタートさせ、数多くのNo.1ヒットを世に送り出したシンガー・ソングライターのジョージ・マイケルが、現地時間2016年12月25日のクリスマスに自宅で心不全の為亡くなった。
今から26年前の1990年、当時27歳だった彼は、米ロサンゼルス・タイムズ紙のカレンダー誌とのインタビューに答え、英ザ・ミラー紙(現デイリー・ミラー紙)が先に報じていた、国際的に有名であることについて自分の中で増していた失望感について語った。このインタビューを受け、なんとあの伝説のシンガーでオスカー俳優のフランク・シナトラが直々に編集部に手紙を送ってきたのだ。当時74歳だったシナトラからのこの手紙はLAタイムズ紙に掲載された。
「“有名人の地位がもたらす重圧を軽減したいと思いながら暮らしてる”やつのことなんて理解できない。せっかく27歳で大ヒット・ソングライターになったのに辞めたいだなんて。彼が文句を言っていることは、世界中の多くの才能ある若者たちが自分の祖母を撃ってでも手に入れたいものだろうに」とシナトラは綴った。
シナトラ自身も20代の頃、1940年代にトミー・ドーシー率いるNo.1ヒット・バンドのメンバーとして有名になり、その後伝説のソロ・アーティストとしてアメリカのエンタメ界で不動の地位を築いた。
そんな彼はジョージにこうアドバイスした。「しっかりしろよ、ジョージ。肩の力を抜け。スウィングしろよ。才能は無駄にしてはならない。才能を持つ者は―君に才能があるのは明らかだろう、だってそうでなければ今日のカレンダー誌の表紙はルディ・ヴァリーだっただろうから―才能を持つ者はそれをハグし、抱きしめ、育み、そしてシェアしなければならないんだ。大丈夫、私も経験したことだから」と手紙には書かれている。
◎フランク・シナトラからの手紙
https://twitter.com/crampell/status/813408839663951872
Frank Sinatra's letter to George Michael pic.twitter.com/LXDpjiXqdD
— Catherine Rampell (@crampell) December 26, 2016
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