2016/12/17
2016年、テイラー・スウィフトがようやく始動した。
2006年のデビュー作『テイラー・スウィフト』から、これまで偶数年ごと、10月~11月にオリジナル・アルバムをリリースしてきたテイラーだが、2016年はアルバムの発売がないまま、終わろうとしていた。しかし、日本時間2016年12月9日に、自身のインスタグラムで新曲のジャケットと概要を投稿。同日9日からはデジタル・ダウンロードもスタートし、iTunesデイリー・チャートで、早くも首位を獲得している。
タイトルは、「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」。今年、ソロ・デビュー曲「ピロウトーク」が、米ビルボード・ソング・チャートNo.1を獲得した、元ワン・ダイレクションのゼイン・マリクとのデュエット・ソングということが、大きな話題となっている。
この曲は、2015年2月に公開された、映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の続編『フィフティ・シェイズ・ダーカー』のテーマ・ソングとして起用されていて、ジャケット・アートにも、映画のアイコンであるアイマスクの写真が使われている。映画は、2017年2月10日公開予定。
プロデュースは、ファン(fun.)の「ウィー・アー・ヤング」(2011年)や、カーリー・レイ・ジェプセンの「スウィーティー」(2012年)、そしてテイラーの「アウト・オブ・ザ・ウッズ」(2014年)などを手掛けた、ジャック・アントノフが担当。制作は、ジャックとテイラー、そしてリアーナのアルバムにも参加した経歴をもつ、シンガーソングライターのサム・デューがクレジットされている。
映画のイメージに従った、アダルティな雰囲気漂うナンバーで、ゼインのセクシーなファルセットと、テイラーの脱力感あるボーカルワークが、この曲の良さを引き立てている。日本でも大ヒットを記録した、「私たちは絶対に絶対にヨリを戻したりしない」(2012年)や、「シェイク・イット・オフ~気にしてなんかいられないっ!!」(2014年)など、テイラーらしいポップ・ソングとは大分イメージがかけ離れるが、彼女の成長が伺える、完成度の高いR&B調のメロウ・トラックに仕上がっている。
前作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサウンドトラック盤からは、エリー・ゴールディングの「ラブ・ミー・ライク・ユー・ドゥ」や、11月25日に発売された3rdアルバム『スターボーイ』が全米No.1デビューを果たした、R&Bシンガー、ザ・ウィークエンドの「アーンド・イット」が、大ヒットを記録している。おそらく、この「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」も上位ランクインは間違いないだろう。
『フィフティ・シェイズ・ダーカー』のサントラ盤に収録される楽曲など、概要はまだ発表されていないが、前作『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の参加アーティストから予想すると、昨今のチャートを賑わす、ビッグスターたちが参加するのではないかと思われる。
Text:本家一成
◎リリース情報
「アイ・ドント・ワナ・リヴ・フォーエヴァー」
テイラー・スウィフト&ゼイン
2016/12/9 RELEASE
デジタル配信
https://itun.es/jp/GTGNgb
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