2016/12/04
今から23年前の1993年12月4日、フランク・ザッパが52歳という若さでこの世を去った。
1966年のデビュー作『フリーク・アウト!』以降、あらゆる音楽要素を包括した前衛的な音作りで「ジャンル」の枠を超越し、良い意味で“変態”とも称されるギタープレイや独自のこだわりで60枚以上のアルバムを発表してきたフランク・ザッパ。彼の功績やのちのシーンに与えた影響は、決して「ヒットチャート」という側面からは判断できないものだが、実は一曲だけ全米ビルボードHot100において50位以内にチャートインを果たしたヒットシングルがある。
1982年5月に発表したアルバム『たどり着くのが遅すぎて溺れる魔女を救えなかった船』収録の「ヴァリー・ガール」だ。ニューウェーヴ的なポップ・サウンドをバックに、ひたすらおしゃべりを続ける女の子は、当時14歳だった娘のムーン・ザッパ。LA郊外のセレブタウン、サン・フェルナンド・ヴァレーに住むトレンドに敏感な女の子たち=「ヴァリー・ガール」を父娘で風刺した同曲は、全米ビルボードHot100において34位のヒットを記録した。ちなみに、アルバムにおいては1974年発表の『アポストロフィ (')』が最高位となる10位を記録している。
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