2016/09/06 19:04
来年6月に念願のさいたまスーパーアリーナで解散する、国内最高峰のパフォーマンススキルと美貌を誇るアイドルグループ・℃-ute。9月5日 日本武道館にて【℃-ute12年目突入記念 ~℃-Fes!Part1 9月5日も℃-uteの日 at日本武道館~】を開催した。
<女子レスリングの吉田沙保里らサプライズ出演! 女子会の約束>
今年6月20日【℃-uteコンサートツアー2016春 ~℃ONCERTO~】最終公演以来、わずか2か月半というインターバルで再び満員の日本武道館に立った℃-uteだが、コンサートタイトル通り9月10日だけでなく5日も℃-uteの日として、そして12年目突入記念として全シングルナンバー43曲を一挙披露するという、今年で最後となる℃-uteの日公演にふさわしいスペシャルアクトを展開。冒頭から「世界一HAPPYな女の子」「桃色スパークリング」などキラーチューンをメドレー形式で畳み掛けていく。
また、リオ五輪で活躍した女子レスリングの吉田沙保里、伊調馨、登坂絵莉がサプライズ出演、℃-uteが日本レスリング協会公認の選手団讃歌として「嵐を起こすんだ Exciting Fight!」「ありがとう~無限のエール~」を歌っていたことから「℃-uteの皆さんの応援で背中を押して頂いて、こうやって良い成績を残すことができた」と感謝の言葉を告げられ、メダルを持たせてもらうと「(矢島)舞美ちゃん、本当に気をつけて!」「落とさないでね!」と大はしゃぎ。萩原舞は「私たちと一緒に女子会をやってくれるって聞いたんですけど、いつ頃やって頂けますか?」とステージ上で催促! 吉田選手が「スケジュールが合えば……と言ってると実現しないので、スケジュールを決めてやりましょう」と優しく答えてくれ、女子会の約束をこじつけた。
<岡井も手術成功で完全復活! 生歌で如何様にも魅了できるアイドル>
そんなメダリストたちのパワーをもらって「完全燃焼しましょう!」と、キュートな白いワンピース姿で満面の笑みで歌い踊り、メインステージから客席中央まで伸びたランウェイを練り歩き、「EVERYDAY 絶好調!!」「何故 人は争うんだろう?」などハッピーグルーヴ全開のナンバーばかりを連発。そして改めて自己紹介した5人は「すでにここまで10曲歌ってきましたけど、(メドレーで超短縮された)「江戸の手毬唄II」の短さには驚かずにいられない(笑)」「すでにもう汗だくじゃない?」「舞美ちゃんだけだよ!」等と感想を述べつつ、「今回は皆さんに、℃-uteのシングル曲の人気投票を行いまして、1曲目に歌った「世界一HAPPYな女の子」はなんと第2位でしたー!」とランキングの一部を明かしていく。
そして「9月5日もー!」「℃-uteの日~!」とファンとタイトルコールを叫ぶと、今度はノスタルジックで温かい気持ちにさせてくれる「君は自転車 私は電車で帰宅」「この街」とミディアムバラードを連発。さらには「会いたいロンリークリスマス」を夏の終わりに歌うという、この企画ならではの展開もありつつ、次の瞬間には表情も歌声もロックモードにシフトチェンジ、鋭い目つきで「悔しくって 悔しくって ぶち壊したい夜があっても」と「次の角を曲がれ」を熱唱。先日のBuono!での日本武道館公演同様、圧倒的な歌唱力を爆発させる鈴木愛理、声帯結節の手術が無事成功し、アイドル界ナンバーワンのハスキー&ソウルフルシンガーとして完全復活した岡井千聖をはじめ、5者5様の迫力あるボーカルワークで会場を圧倒&鼓舞し続けていく。「都会っ子 純情」における「私の中を見抜いて欲しい……」というウィスパーボイスもそうだが、ここまで生歌で如何様にも聴き手を魅了できるアイドルグループは他にいない。この事実を知らない人には、ぜひとも解散してしまう前に体感してほしいものだ。
<5人がまだ完全なる子供だったインディーズ時代の楽曲連発 風船再び>
「ここからは、2006年に発表されたインディーズの曲からデビュー曲までメドレーでお届けします!」と始まった中盤のブロックでは、スクリーンに最新~デビュー時のアーティスト写真までがカウントダウン形式で映し出され、5人がまだ完全なる子供だったインディーズ時代の曲「まっさらブルージーンズ」や「即 抱きしめて」「大きな愛でもてなして」「わっきゃない(Z)」が12年後の5人によって畳み掛けられると、℃-uteが如何に大人の女性に成長してきたか、パフォーマーやエンターテイナーとして進化し続けてきたか、否応なしに感じてしまう。当時から追い掛けているファンであれば、この上なく明るいポップチューンばかりではあるが、目頭が熱くなる場面もたくさんあったのではないだろうか。
なお、メジャーデビューシングル曲「桜チラリ」は、桜の花びらの代わりにカラフルな風船が舞い降りてくる演出でお届け。5人がまだまだ幼かった頃の楽曲を届ける上で、この上なく童心に返れるサプライズであった。「一番最初の武道館に立たせてもらったときにも風船を使ったんですけど、そのときの記憶が今再び!」そのまま子供の頃の思い出を語り出し、矢島舞美が安倍なつみのコンサートでオープニングアクトを務めた際に「後藤真希さんのコンサートへようこそ!」と言ってしまった事件の話、その思い出を安倍なつみが「あのときはさ、中島ちゃんがさ、私のことを間違えて「後藤さん」って言っちゃたんだよね」と間違えて記憶しており、中島早貴が時間差でとばっちりを喰らった話などで盛り上がった。
<解散まで残り9か月、℃-uteとそのファンの12年間が描いた光景>
そんな子供の時代にすっかりタイムスリップした後は、うって変わって大人モード全開。レザージャケットを肩にかけながらランウェイをモデルのように練り歩き、肌の露出度が高く体のラインが分かるセクシー衣装で「Bye Bye Bye!」「人生はSTEP!」などアダルティなナンバーもお届け。みんなで一斉に喋り出すと子供にしか見えないグループではあるものの、アイドルと呼ぶにはあまりにもパフォーマンススキルが高く、ビジュアルも美しく色気があり、これほど立派な大人の女性になった今を実感させられると、来年の6月に大好きだった℃-uteからそれぞれ羽ばたくのは良いタイミングのように思える。無論、ファンのあいだでは、アイドルじゃなくなってもいいから、結婚しても子供を生んでも5人には℃-uteとして活動を続けてほしい、そんな想いを抱く人も多くいたと思うが、彼女たちは現役のハロー!プロジェクトメンバーの中で誰よりもハロプロを長く深く愛してきた。ゆえにアイドルでなくなっても、結婚しても子供を生んでも℃-uteで在り続ける選択はなかったのだろう。それは5人にとってもはや℃-uteではなかったのかもしれない。
そんな誇り高きアイドル道を突き進んできた℃-ute。本編最後を「Danceでバコーン!」で激しく楽しくお祭り騒ぎで締め括ると、全力で℃-uteの名を叫び続ける1万人。再び横一列に寄り添うように現れた5人は、そんなファンのみんなを嬉しそうな笑顔で見つめながら「ガムシャラに頑張る仲間 宝石のように綺麗だね」と歌い始める。「アンコール、どうもありがとう!」 切ないけれど、来年の℃-uteの日に℃-uteは居ない。解散まで残り9か月。12年間の歴史に比べれば短すぎる時間だ。でもだからこそ「共に~!」「共に~!」「笑い~!」「笑い~!」「泣いて~!」「泣いて~!」とコール&レスポンスで愛の限りに歌い叫び合いながら、そんな相思相愛の関係性を「見つけた最高のfriends」と歌い、さらには「描いていこう 我武者LIFE」と約束を交わしたこの瞬間は、何者にも変えがたく尊かった。そして続いて披露される「ありがとう~無限のエール~」。℃-uteとそのファンの12年間をダイレクトに歌に替えたかのような、何があっても応援し続けてくれた人々への愛と感謝を綴った1曲。この日最もエモーショナルな5人の歌声が武道館に響き渡る。
<「最後の最後まで成長したい。一番最後がピークになるぐらい」>
そして本日最後のMC。
中島早貴「今日のライブはシングル曲全部歌っちゃおう! っていうライブなんですけど、1曲1曲歌ってると「あー、このときの自分はダメだったなー」とか「やさぐれてたなー」と思ったり、「このときはモチベーションも高くて、いろいろ頑張ってたなー」とか本当にいろいろ思い出して。℃-ute自体も良いときも悪いときもあったんですけど、どんなときもスタッフさんがね、℃-uteのことを見てくれていたり、応援して下さるファンの人たちがいてくれたおかげで、こうやって今日も日本武道館でライブできるんだなって思いました。ありがとうございます。「我武者LIFE」の歌詞にもあったんですけど、振り返ったら「これが本当に青春のすべて」だと思うし、絶対諦めたくない、この5人で最後まで突っ走りろうと思いますので、あと9か月、皆さん、℃-uteの応援をよろしくお願いします!」
岡井千聖「私はなっきぃ(中島早貴)と違って「あ、この時期太ってたな」とか「痩せてたな」とか考えながら歌ってたんですけど(笑)、今日は普通の状態でね、歌うことができてよかったなと思います。9月10日は違うところでイベントが決まってて、9月5日に【℃-uteの日】と題して℃-uteの日をやってくれるスタッフさんたちはすごく優しいなって。しかも武道館でやらせて頂いて、9月10日じゃないのに9月10日だと思って来てくれた皆さんも、騙されてくれてありがとうございます(各メンバーから「騙してない!」と総ツッコミ)。騙してはないよね! そうだよね! でもすごくなんか今日は皆さんと一緒にライブが出来て良かったなと思いましたし、もうね、「ありがとう~無限のエール~」歌っているとき、涙腺が……あーもう! 本当に涙腺が緩みましたね。でもまだまだ来年の6月まで一滴も涙を流さないように(「声、出して泣いてたじゃん!」とツッコミ)……今日から、これからです! 一滴も涙を流さないようにみんなと笑顔で毎日を過ごしていきたいなと思います!」
矢島舞美「℃-uteの為に集まってくれてありがとうございます! 私はなっきぃや千聖とは違うんですけど、「この頃、汗っかきだったなー」とか「クラッシャーだったなー」って、「あ、今も変わってないなー」って思いながら今日ずっとやってたんですけど、すごく汗だくで、本当に信じられないぐらい汗かいてたんですけど、きっと皆さんもね、こんな曲数やったことないので、ヘロヘロだったんじゃないかなと思うんですけれども、よくついてきてくれました! ありがとうございます。本当に「いろんな曲を渡してきたんだなー」「℃-uteでいっぱい歌出してきたんだなー」ってすごい実感しましたし、この5人でこうやってこの場に立ってこの景色を見れてることが本当に幸せだし、この5人じゃなきゃこの景色は見られないと思うから、メンバーにも感謝だなってすごい思いました! 本当に最後まで全力で、最後の最後まで成長したいなって思うので、一番最後がピークになるぐらい、常に上っていきたいんで、皆さん、最後まで成長し続ける℃-uteを見届けてください」
鈴木愛理「私は今日歌いながら「皆さんはどういう気持ちで観てんだろうなぁ?」ってすごく考えながらみんなのことを見てて、多分、私たちが1曲1曲に思い出があるように、皆さんの中にも「あ、この辺でファンになったなー」とか、例えば「ここで一緒に北海道行ったなー」とか、そういう思い出あるんじゃないかなと思いながら見てたんですよね。こっちから見ると、私たちもなんとなくみんなの顔って把握してるから「あ、この人、ここらへんからファンだったなー」とか「あれ? この人……戻ってきた?」とか(客席爆笑)「あのTシャツ、まだ残ってたんだ!」とか思ったり。どんな状況であれね、こういう日に一個の場所にこうやって集まってくれるのは本当に嬉しいことだなって思いましたし、今日は9月5日なんですけど、9月10日は℃-uteの日っていうのは、最初はただの語呂合わせから始まっただけの、デビュー日とか結成日とかそういう日でもなんでもない日なのに、ファンの皆さんが「℃-uteの日、℃-uteの日」って言って、毎年必ず有休取ってくれたりとか(笑)、1年前からスケジュールを空けておいてくれるような素敵な日になったなって思うので、今年の9月10日で一緒に過ごせるのは最後ですけど、ずーっと℃-uteの日っていうのは、記念日として認定してもらったこともあるし、これからもずっと皆さんの心に残る日になるといいなって思います」
萩原舞「皆さん、楽しかったですかー!? 舞も本当に楽しかったです。リハーサルのときは、43曲ということで「体力、大丈夫かな?」「また足攣るかな?」って思ったんですけど、見事に攣らずに踊り続けられて、本当にあっと言う間だったんですけど、私が「身長伸びたなー」とか「小さい頃、こんなに足を広げてたなー」とかすごい考えながらやってたんですけど、なんか「ありがとう~無限のエール~」を歌っているときに、43曲、いろんな曲を出してきたけど、「どんなときもいろんな方が支えてくれたなー」と思ったら……涙が出そうっていう感じになって、本当に皆さんには感謝だなって思いました。ありがとうございます。私はまだひとてき……いってき? 一滴も(涙を)流してないので、6月まで流さず、皆さんの笑顔を目に焼き付けて「最高だったな」って思う9か月にしたいなって思います! はい! ウフフフフ……(「えー!?」「笑い方おかしいよ!」「もう1回笑い直したほうがいいよ!」とメンバーからツッコミ)ということで、皆さん、本当に今日はありがとうございました!」
<人気No.1の曲「Kiss me 愛してる」1万人と5人による協奏曲>
「それでは、最後の曲に行きたいと思います。もう分かるよね? みんなが大好きな曲。本当にダントツでこの曲は票が多くって、この皆さんからの人気ナンバーワンの曲を最後に9月5日を締めたいと思います!」そう言って聴こえてきたイントロダクションは「Kiss me 愛してる」、すぐさま1万人が曲に合わせて大声でコールを始め、会場にはこの日最大の一体感が生まれる。12年間、育ちに育った愛の爆発は凄まじい熱量を誇り、当然ながら5人のパフォーマンスもこれまで以上に熱を帯び、1万人と5人による協奏曲はひとつの完成形を見せた。演者とそれを応援する者たちの理想的なハーモニー、それは来年6月に向けて更なる進化を遂げる事だろう。「今日は本当にありがとうございましたー!」
なお、℃-uteは、10月8日 ハーモニーホール座間 大ホール(神奈川)より【℃-uteコンサートツアー2016秋 ~℃OMPASS~】をスタート。「最後の最後まで成長したい。一番最後がピークになるぐらい」と語る℃-uteの今をお見逃しなく。
取材&テキスト:平賀哲雄
撮影:外林健太
◎ライブ【℃-ute12年目突入記念 ~℃-Fes!Part1 9月5日も℃-uteの日 at日本武道館~】
09月05日(月)日本武道館 セットリスト:
01.世界一HAPPYな女の子
02.めぐる恋の季節
03.暑中お見舞い申し上げます
04.桃色スパークリング
05.江戸の手毬唄II
06.EVERYDAY 絶好調!!
07.キャンパスライフ~生まれて来てよかった~
08.心の叫びを歌にしてみた
09.LALALA 幸せの歌
10.何故 人は争うんだろう?
11.君は自転車 私は電車で帰宅
12.この街
13.会いたいロンリークリスマス
14.次の角を曲がれ
15.都会っ子 純情
16.THE FUTURE
17.都会の一人暮らし
18.わっきゃない(Z)
19.桜チラリ
20.即 抱きしめて
21.大きな愛でもてなして
22.まっさらブルージーンズ
23.The Power
24.愛ってもっと斬新
25.Crazy 完全な大人
26.The Middle Management~女性中間管理職~
27.I miss you
28.Summer Wind
29.Bye Bye Bye!
30.人生はSTEP!
31.SHOCK!
32.Love take it all
33.涙の色
34.悲しきヘブン(Single Version)
35.悲しき雨降り
36.FOREVER LOVE
37.アダムとイブのジレンマ
38.会いたい 会いたい 会いたいな
39.嵐を起こすんだ Exciting Fight!
40.Danceでバコーン!
41.我武者LIFE(CodaCutver)
42.ありがとう~無限のエール~
43.Kiss me 愛してる
※01~05、18~22はメドレー
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