2016/09/01 14:30
スティングのニューアルバム『ニューヨーク9番街57丁目』(原題:57th & 9th)の最新情報が届いた。
「新作は、ここ数作よりも、よりロックなアルバムだ。」(スティング)、「スティングがこんなにロックなのはポリスの『シンクロニシティ』以来ではないか。」(マネージャー)と、7月に米Rolling Stone誌に記事が出てから1か月半。生まれ故郷のイングランド北東部ウォールズエンド(造船業で栄えた町)を舞台にしたブロードウェイ・ミュージカルのために書き下ろした前作『ザ・ラスト・シップ』(2013)で人生を振り返ったスティングの、音楽人生第2章の幕開けといえる新作は、ファンが聴きたかったロックアルバムとなった。
ニューアルバム『ニューヨーク9番街57丁目』は、1stシングルで力強いギターが唸る「アイ・キャント・ストップ・シンキング・アバウト・ユー」を筆頭に、映画『マッドマックス2』のイメージを想起させる激しい「ペトロール・ヘッド」、アンセミックな「50,000」など、作曲スタイルの幅の広さを象徴している。
本作には、スティングのサポートを長期間にわたり務めるドミニク・ミラー(g)、ヴィニー・カリウタ(dr)のほか、ジョシュ・フリース(dr)(ナイン・インチ・ネイルズ、ガンズ・アンド・ローゼズ)、ライル・ワークマン(g)、テキサス州サン・アントニオに基点を置くテックスメックス・バンドのザ・ラスト・バンドレーロスなども参加。
「あっという間だった。気づいたら出来ていたという感じかな。僕はいつも、時に自分自身をも驚かせ、そして一緒に作品を作っている人たちも驚かせようと考えている。リスナーもそのように感じてくれたら」と、スティングが語るように、多くのインスピレーションの波とともに、わずか数週間のセッションで衝動的に仕上げた作品だという。
アルバム・タイトルは、レコーディングが行われた、マンハッタンのヘルズ・キッチンにあるスタジオに歩いて向かう際、スティングが毎日渡っていた交差点の場所に因んだもの。またこのアルバムを通して、もし歌詞にテーマがあるとすれば、それは旅や移住のイメージだとスティングは語る。テーマが最もはっきりと反映されているのは、自伝的な「ヘディング・サウス・オン・ザ・グレート・ノース・ロード」と、もう1曲、人道的な見地から世界的な難民危機を扱った「インシャラ」だ。
「未知なる魅力で誘引するその道を探し求め、旅すること。このアルバムは、エネルギッシュで喧騒に満ちながら、それでいて思慮深い作品に仕上がった」(スティング)とあるように、本作の期待度は高い。まずは、リリースされたばかりのシングル『アイ・キャント・ストップ・シンキング・アバウト・ユー』を聴いて、本アルバムのリリースを待とう。
9月30日には、スティングのソロ・アルバム8枚をまとめた初のアナログ・ボックス『The A&M Studio Collection』が発売される。是非こちらも併せてチェックしてほしい。
◎アルバム『ニューヨーク9番街57丁目』
2016/11/11 RELEASE
[SHM-CD] UICA-1067 2,600円+税
[SHM-CD+DVDデラックス] UICA-1068 3,400円+税
※iTunes予約注文受付中
デラックス(13曲):http://apple.co/2c6bcHN
スタンダード(10曲):http://apple.co/2bEFSRh
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