9月10日付の米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”は、ホールジーをフィーチャーしたザ・チェインスモーカーズの「クローサー」が2週目のNo.1に立つことが明らかになった。また、トゥエンティ・ワン・パイロッツの「ライド」がトップ5入りしたことでザ・ビートルズとエルヴィス・プレスリーに並ぶ快挙を成し遂げたほか、ショーン・メンデスは先週12位だった「トリート・ユー・ベター」で2度目のトップ10入りを果たしている。

　「クローサー」はEDMデュオのザ・チェインスモーカーズにとって、またオルタナティヴ／ポップ・シンガーソングライターのホールジーにとっても初のNo.1ソングとなる。ニールセン・ミュージックによると、同曲は8月25日までの一週間で14万3,000ダウンロードを記録し“Digital Songs”チャートで3週目の1位となるほか、“Hot Dance/Electronic Songs”チャートでも2週目の1位をマークしている。

　続く2位はジャスティン・ビーバーとムーをフィーチャーしたメジャー・レイザーの「コールド・ウォーター」で、先週3位からの再浮上だ。

　ちなみに、今週1位・2位の「クローサー」と「コールド・ウォーター」は同時に“Hot Dance/Electronic Songs”チャートでも1位・2位を獲得。同2チャートの上位2作品が揃うのは、“Hot Dance/Electronic Songs”チャートが始まった2013年1月以来初めてのことだ。

　3位は先週2位からダウンのシーアの「チープ・スリルズ」（feat.ショーン・ポール）だ。しかし、依然として全米のラジオで最も流されている曲で、“Radio Songs”チャートでは4週目の1位を記録している。

　トップ5を締めくくるのはトゥエンティ・ワン・パイロッツによる2曲、4位の「ヒーサンズ」と5位の「ライド」で、それぞれ『スーサイド・スクワッド・サウンドトラック』、2015年のアルバム『ブラーリーフェイス』からの曲だ。この結果、トゥエンティ・ワン・パイロッツはザ・ビートルズとエルヴィス・プレスリー（！）に続き、同時トップ5入りを果たした“Hot 100”チャート58年の歴史上3番目のロック・アーティストとなった。ビートルズが1964～66年、そして1969年に少なくとも2曲が合計18週にわたってトップ5入りさせて以来、実に47年ぶりの快挙を成し遂げたロック・アクトなのだ。なお、プレスリーは1959年4月20日付の同チャートにて、「I Need Your Love Tonight」と「(Now and Then There's) A Fool Such as I」の2曲をそれぞれ4位・5位にランクインさせていた。

　続いて6位は、リアーナをフィーチャーしたカルヴィン・ハリスの「ディス・イズ・ホワット・ユー・ケイム・フォー」が先週5位からのダウン。その後は、ザ・チェインスモーカーズのまた別の曲で、ダヤをフィーチャーした「ドント・レット・ミー・ダウン」が先週8位から7位に再浮上している。

　8位はドレイクの「ワン・ダンス」が先週7位からのダウン。しかしながら、“Hot R&B/Hip-Hop Songs”チャートでは17週目の1位をキープしており、記録を更新し続けている。また、トップ10内に今週も残り続けるドレイクはこれで50週連続トップ10入りを果たし、男性ソロ・アーティストとしての記録を更新した。ちなみに“Hot 100”史上、トップ10入り最長記録リストは以下の通りだ。

69週、ケイティ・ペリー（2010-11）
50週、ドレイク（2015-16）
48週、エイス・オブ・ベイス（1993-94）
46週、リアーナ（2010-11）
45週、ザ・ウィークエンド（2015）

　トップ10終盤は、アデルの「センド・マイ・ラヴ（トゥ・ユア・ニュー・ラヴァー）」が先週10位から9位に再浮上。10位はショーン・メンデスの「トリート・ユー・ベター」が先週12位から浮上している。メンデスにとっては「Stitches」に続いて2度目のトップ10入りだ。「トリート・ユー・ベター」は9月23日全米リリース予定の2ndフルアルバム『Illuminate』に収録される。

　なお、今週のトップ10圏外で特筆すべきは4作品ある。先週18位から13位へ浮上しているチャーリー・プースの「ウィ・ドント・トーク・エニモア」（feat.セレーナ・ゴメス）、先週19位から16位に再浮上したDJスネークの「レット・ミー・ラヴ・ユー」（feat.ジャスティン・ビーバー）、最後はトップ20入りを果たしたD.R.A.M.の「Broccoli」（feat.Lil Yachty）（先週21位から19位）とKiiaraの「Gold」（先週23位から20位）だ。