2016/08/05
ノラ・ジョーンズの4年ぶりの最新作『デイ・ブレイクス』が2016年10月5日に日本先行リリースされる。
2001年に<ブルーノート・レコード>と契約、同年デビュー作『ノラ・ジョーンズ』を録音してから今年で早15年。現在までに全世界で5000万枚以上のアルバム・セールスを記録する21世紀最高峰の女性シンガー・ソングライター、ノラ・ジョーンズ。
彼女の4年ぶり、通算6作目となるアルバム『デイ・ブレイクス』が完成した。タイトルにも表れているとおり、ノラの現在の意気込みが詰まった、「ノラ・ジョーンズ第2章の幕開け=夜明け(Day Breaks)」と言える作品になっている。アルバムには、サックス奏者のウェイン・ショーター、オルガンのドクター・ロニー・スミスなどの巨匠たちも参加。恋愛から社会的/政治的テーマまでを描いたオリジナル9曲と、ホレス・シルヴァー(「ピース」)、デューク・エリントン(「アフリカの花」)、そしてニール・ヤング(「ドント・ビー・ディナイド」)のカヴァー曲3曲を収録している。
ノラのデビュー・アルバム『ノラ・ジョーンズ』(原題 Come Away With Me)は2003年の【第45回グラミー賞】で主要4部門を独占、合計8部門で受賞し、現在もCDやダウンロードで売れ続けているモンスター・アルバムだが、最新作『デイ・ブレイクス』のサウンドはこの歴史的名盤に近いものになった。前作まではエレキ・ギターを主に弾いていたノラだが、今作では久しぶりにアルバム12曲全編でピアノを披露している。「最初のアルバムを発表してから、間違いなくピアノから離れてしまった。弾いたりはしていたけれど、ギターで書きたいっていうのがあったの。だからこれらの曲をピアノで書き始めると、すぐにそれらはピアノで演奏されるべきだっていうことが明白だった。ギター向けの曲じゃなかったのよね。このアルバムでピアノを演奏するのは本当に楽しかった」と、新作についてノラは語る。
ノラの“ジャズとピアノへの回帰”には、きっかけとなる出来事が2つあった。まずは2014年5月にワシントンDCのケネディ・センターで開催され<ブルーノート・レコード>75周年コンサート、ブルーノート・アット75。ここでノラはマッコイ・タイナー(ピアノ)、ウェイン・ショーター(サックス)、ドクター・ロニー・スミス(オルガン)、ロバート・グラスパー(ピアノ)など、ジャズの歴史に輝く伝説のミュージシャンたちに囲まれて出演。この体験がノラをジャズに向けて刺激したようだ。これ以降、アルバム制作中もマイルス・デイヴィスやジョン・コルトレーン、チャールズ・ミンガスなどジャズのアルバムを聴きまくっていたという。
そしてもうひとつは、前作からの4年間に経験した2度の出産だ。ノラは2014年に最初の男の子を、そして今年2016年に2人目の子供を出産している(2人目の子供の性別はまだ公表されていない)。彼女は子育てをする生活の中で、ピアノを弾く機会が自然と増えたようだ。ノラはこの事について、「私は家でのんびり過ごしてから出産したの。そんなことで真夜中に起きていたりすると、色々なことが頭をよぎったりして、授乳しながらそれをなんとか録音してみたりしたの。結構ピアノを演奏することが多くなったわ。台所にピアノがあることもあって、そこから1年、真夜中のキッチン・ピアノで曲をまた書き始めたの。そのような形でこのアルバムは私の頭の中でひとつにまとまっていったのよ」と語っている。
本日8月5日からアルバムの予約とリード・シングル「キャリー・オン」の先行ダウンロード販売が開始、ラジオでの楽曲オンエアも解禁された。「キャリー・オン」はノラのデビュー・アルバムの収録曲「カム・アウェイ・ウィズ・ミー」を彷彿させる、“これぞ、ノラ・ジョーンズ節”といえるゆったりとしたジャジーなナンバーだ。
そして、9月上旬にノラ・ジョーンズの来日プロモーションが決定した。2012年の『リトル・ブロークン・ハーツ』でのコンサート・ツアー以来4年ぶりの来日となる。この滞在中に1夜限りのショーケース・ライヴの実施も決定。9月7日夜、都内某所のライブハウスにて、限られた人数だけを招待して行われる【Norah Jones“DAY BREAKS”Premium Showcase】だ。この超レアなショーケースには、最新作『デイ・ブレイクス』の購入予約をした方からの抽選で、当選した方のみが招待される。応募詳細はユニバーサル ミュージックのノラ・ジョーンズ公式サイトに掲載されている。
自身のルーツであるジャズを中心に、アメリカ音楽の様々な要素を1つに編み込みながら、成熟した「ノラ・ジョーンズの第2章」を力強く提示した最新作『デイ・ブレイクス』。さらに、日本のファンには嬉しいプレゼントがある。なんと人気女性小説家の川上未映子さんが収録曲全曲の歌詞の日本語対訳を担当し、アルバム日本盤のブックレットに掲載される。彼女の対訳を乗せたシングル「キャリー・オン」のプロモーション映像(リリック・ビデオ)も制作される予定だ。小説『乳と卵』で芥川賞を受賞したほか、今年『あこがれ』で第1回渡辺淳一文学賞を受賞するなど、数多くの受賞歴を誇る彼女だが、翻訳の仕事を行うのは初めてであり、こちらも大注目だ。
Photo: Danny Clinch
◎『デイ・ブレイクス』トラックリスト
01. バーン (Burn - Norah Jones / Sarah Oda)
02. トラジェディ (Tragedy - Norah Jones / Sarah Oda)
03. フリップサイド (Flipside - Norah Jones / Pete Remm)
04. イッツ・ア・ワンダフル・タイム・フォー・ラヴ (It's A Wonderful Time For Love - Norah Jones / Sarah Oda)
05. アンド・ゼン・ゼア・ワズ・ユー (And Then There Was You - Norah Jones-Pete Remm)
06. ドント・ビー・ディナイド (Don’t Be Denied - Neil Young)
07. デイ・ブレイクス (Day Breaks - Norah Jones / Pete Remm)
08. ピース (Peace - Horace Silver)
09. ワンス・アイ・ハッド・ア・ラーフ (Once I Had A Laugh - Norah Jones)
10. スリーピング・ワイルド (Sleeping Wild - Sarah Oda)
11. キャリー・オン (Carry On -Norah Jones) ※リード・シングル
12. アフリカの花 (African Flower “Fleurette Africaine”- Duke Ellington)
※初回限定盤には「キャリー・オン」のプロモーション・ビデオと、アルバム紹介映像を収録したDVDをカップリング。
◎リリース情報
『デイ・ブレイクス』
ノラ・ジョーンズ
2016/10/5 RELEASE
初回限定盤:(SHM-CD+DVD) 3,456円(tax incl.)
通常盤:(SHM-CD) 2,700円(tax incl.)
「キャリー・オン」先行配信中
http://apple.co/2az8eM6
INFO: norahjones.jp
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