2016/07/11 16:35
彩吹真央主演、ジュディ・ガーランドの晩年を描いた舞台『End of the RAINBOW』が、7月9日より俳優座劇場にて開幕した。
ジュディ・ガーランドは映画『オズの魔法使』のドロシー役で一躍注目を浴び、『若草の頃』や『イースター・パレード』などで一世を風靡したミュージカル女優。華やかなステージの一方、幼少の頃から常用していたドラッグによって心身が蝕まれ、遅刻や自殺未遂などを繰り返した結果 映画界から姿を消す。そして晩年は唯一残された道である歌手として活躍するが、睡眠薬の過剰摂取によって47歳でこの世を去る。
昨年に引き続き、本舞台で再びジュディに挑んだ彩吹真央。ドラッグによって繰り返してしまう支離滅裂な行動、舞台への恐怖と、マイクを握ると一変する華やかなパフォーマンスを演じ分け、周囲を惹きつけてやまなかったジュディを見事に体現してみせた。そして5人目であり最後の夫となったミッキー・ディーンズ役を演じた小西遼生は、振り回されながらも懸命に支え続けるパートナーを熱演。予想を遥かに上回るジュディの奔放ぶりに、冒頭では自信たっぷりだったミッキーが、どんどん自信を失い最後には誤った決断にまで至ってしまうまでの変わりっぷりは、見ていても痛々しいほどだった。そして、恋愛感情はないもののジュディを愛し支えるもう一人の男性がピアニスト、アンソニー役の鈴木壮麻。ミッキーとは異なり、最初から最後まで変わらない優しい眼差しで支え続けたアンソニー。そんな2人の様子からも、ジュディがいかに多くの人々を魅了し続けてきたかを感じることができた。
波乱万丈なジュディ・ガーランドの最晩年を描いた舞台『End of the RAINBOW』は、7月24日まで俳優座劇場にて、さらに7月27日に大阪、7月30日に水戸で開催される。
◎公演情報『End of the RAINBOW』
出演:
ジュディ・ガーランド:彩吹真央
ミッキー・ディーンズ:小西遼生
アンソニー:鈴木壮麻
インタビュアー他:寺元健一郎
演出:上田一豪
上演台本・訳詞:高橋亜子
音楽監督・ピアノ:岩崎廉
ステージング・振付:TETSUHARU
7月9日(土)~24日(日)東京・俳優座劇場
7月27日(水)大阪・サンケイホールブリーゼ
7月30日(土)茨城・水戸芸術館ACM劇場
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