6月24日、indigo jam unitが活動休止前のビルボードでのラスト公演をビルボードライブ大阪にて行った。
Final Billboard Live と題された今回のライブ。8月で活動休止を発表したindigo jam unitのビルボードでのラストライブだ。会場に入ると、ビルボードとのコラボGOODSのTシャツが配布され、観客はそれを身にまとい、最後のライブに備えた。
おなじみのSEとともに、メンバーが登場する。ベース笹井克彦、ドラムス清水勇博、ピアノ樽栄嘉哉、ドラムス/パーカッション和佐野功、各パートが次々と重なりあい、「Escape」からライブがスタート。間髪入れず「Horizon」、「Stomp」を披露。モニターには、その曲に合わせた映像が繰り出され、聴覚だけでなく視覚からの演出に、観客の体も徐々に揺れていく。
笹井がマイクを持ち、「満員御礼です!ありがとうございます!」と一言。この日を見守るため、チケットは即完売となっていた。「初めてこられた方?」と観客に問いかけるとチラホラと手を挙げ、「はーい」と声も聞こえだし、返事のバリエーションが増え、「クセ強なってきたな」とツッコミを入れ、関西独特の面白MCで会場を笑いに運ぶ。「ここから覚悟しなあきませんよ!5曲一気にいきますよ!」と観客を煽り、中盤に入る。
「RIO」、「Raindance」、「Raindrop」と、水にまつわる3曲で、梅雨入りしたこの季節に"もっと雨よ降れ"と言わんばかりなセットリストで会場をヒートアップさせていく。かと思えば「Nostalgia」で美しく繊細なピアノのメロディーにうっとりさせられる。ホームビデオのような映像にそのメロディーラインがマッチしており、涙腺を刺激する。
そしてライブは終盤へと移り、会場からは「えー」と名残惜しい声が響いた。が、ここから畳み掛けるように、アップナンバーを繰り出す。手数の多いドラムビート、美しいピアノのメロディー、タイトで骨太なベースライン、軽快なパーカッションのリズム、それぞれがせめぎ合い、絡み合った時のこの快感に踊らずにはいられない。高度な技術とアドリブも織り交ぜジャズの醍醐味を思う存分に堪能できた。モニターから臨場感あふれる角度からメンバーが映し出され、とんでもない熱量を発するのが自分でもわかった。大興奮のまま本編は終了。
そして、アンコール。毎度のことながら、清水のぐだぐたな告知タイム(笑)だが、こんなゆる~い時間も11年彼らが愛される理由だろう。彼らが最後に選んだ「Rush」はindigo jam unitを語る上で、外せない曲である。これを聴かずにラストは飾れない。観客は両腕を高々と上げ、盛大な拍手で彼らを見送った。
なお、indigo jam unit Final Live Tourは8月まで続く。
ビルボードライブ公演を見逃した方は是非、最後のツアーに足を運んでほしい。
Photo by Mikael Makino(basis records)
◎公演情報
ビルボードライブ東京
2016年6月10日(金)<終了>
1stステージ 開演19:00 / 2ndステージ 開演 21:30
ビルボードライブ大阪
2016年6月24日(金)<終了>
1stステージ 開演18:30 / 2ndステージ 開演 21:30
◎ indigo jam unit Final Live Tour
詳しいスケジュールはindigo jam unitのホームページまで
http://www.basisrecords.com/live-indigo/