5月24日(火)、なんばHatchにて、【「FM802×TSUTAYA」キャンペーン ACCESS!LIVE!】に750組1500名が無料招待され、開催された。
このイベントは、リスナーの新生活を音楽で応援する春のキャンペーンで、現在までで全9曲、FM802にゆかりのあるアーティストと共に、オリジナル楽曲を作ってきた。出演はそんなキャンペーンソングに今まで参加したアーティストによるライブとなっている。
そして今回は、2008年「僕の今いる夜は」で参加したハナレグミ、2010年「開花宣言」で参加したMONKEY MAJIK、2011年「春のせい」で参加したRIP SLYME(楽曲参加はPES)、2016年「Hello Radio」で作詞・作曲したくるり(楽曲参加は岸田繁)の計4組が今年のキャンペーンの集大成を飾る。
チャイナシンバルの響きとともに登場したMONKEY MAJIK。「Around the world」を皮切りに、骨太なバンドサウンドにどんどんと引き込まれていく。「Plastic Girl」では、二人の美しいハーモニーが際立ち、MCでは、「ライブでは、毎回色んなハプニングが起きるよね。兄弟喧嘩とかもするし、チューする時もありますね、笑」とお茶目なトークに笑みがこぼれてしまった。二人はアコースティックギターに持ち替え、「空はまるで」を観客と大合唱し、トップバッターからフィナーレのような空気感を作り出した。
「当選おめでとうございます!」と陽気に登場したのは、ハナレグミ。「three little birds」では途中赤ん坊が声を上げてしまう場面に、「わかってるね~」と観客を丸ごと自身のワールドに引き込む。映画『海よりもまだ深く』のために書き下ろされたエンディング曲「深呼吸」は映画の主人公に寄り添って書かれてはいるが、"あと一歩だけまえに、もう一歩だけまえに"というフレーズには、新生活を迎えたリスナーの背中をそっと押してくれた。指一本一本から奏でられるギターの音色、ピックからの豪快な音色、そして彼の甘いヴォイス。心地よい時間が流れていった。
早々と夏模様を運んできたのは、RIP SLYME。「楽園ベイベー REMIX」、「Good times」で会場が一瞬にしてダンスホールへと変化。次に、こちらも映画『珍遊記』のオープニング曲、「TAKE IT EASY」を披露。新曲にも関わらず、あの会場の一体感は、彼らのステージアシストがあるからだろう。自然と体が躍りだしてしまう。ステージ衣装が白のシャツに黒のパンツで「今日は、体育の先生を意識してみました。」と、ちょっとしたブレイクタイムもつかの間、「熱帯夜」、「JOINT」でたたみかけてヒートアップ。常にハイボルテージなステージングを見せつけた。
最後は、「今日のライブでは最年少バンドです」と満を持しての登場、くるり。その言葉の通り、「ロックンロール」では若さ溢れる爽やかな演奏を見せた。メロウな空気感が漂うステージは淡々とではあるが一音一音、いや無音にまでも気をつかう彼らのグルーヴ感に魅了されていく。佐藤征史(Ba&Vo)は「久しぶりのライブハウスで凄く熱気を感じる」と観客の熱量に圧倒されたようだ。岸田繁(Vo&Gt)はハンドマイクに持ち替え、新曲「琥珀色の街、上海蟹の朝」を披露し、本編の幕は閉じた。
そしてアンコール。今年の春のキャンペーンソング「Hello Radio」がくるりバージョンで披露された。学生の頃からラジオを聴いて育ち、ミュージシャンとなり、ラジオに対する感謝の意を込めて作った曲だそうだ。この春から何度も聴いていただけに、生の演奏を聴くと案の定鳥肌が立つ。"今夜限り"そう思うと淡い淋しさもあるが、何よりもこのプレミアムな時間を誰もが噛みしめていた。この音源をまたラジオから聴けるのも楽しみだ。
撮影:渡邉一生
このライブの模様は、ライブ翌日からFM802でオンエア中。
リクエストはFM802のホームページより受付。http://funky802.com/
◎公演情報
【「FM802×TSUTAYA ACCESS!」ACCESS! LIVE】
■日程:2016年5月24日(火)<終了>
■会場:なんばHatch
■出演:くるり/ハナレグミ/MONKEY MAJIK/RIP SLYME
■MC:FM802DJ 大抜卓人