2016/05/17
リトル・ミックスが約半年ぶりの来日を果たし、昨日5月16日に通算2度目となるジャパン・ツアーを東京・赤坂BLITZでスタートさせた。
敬愛するビヨンセの「ラン・ザ・ワールド(ガールズ)」をイントロに用いて、ガールパワーのメッセージと共に始まった、リトル・ミックスの2年ぶり2度目のジャパン・ツアー。ソールドアウトになった赤坂BLITZでの東京公演は、思い思いにドレスアップしたミキサー(リトル・ミックスのファン)たちでパンパンだ。悲鳴みたいな歓声が上がる中、男性ダンサーたちを引き連れた4人は、ブラックの大胆な衣装で登場。ずばり“成長”をテーマにした「グロウン」を1曲目に選び、前回来日した時より大人になったことを印象付ける。この曲以外にも「ヘアー」や「ライトニング」など、昨年秋に発表した最新作『ゲット・ウィアード』の収録曲を中心にセットは構成されているが、ファースト『DNA』からも「ハウ・ヤ・ドゥーイン?」や「チェンジ・ユア・ライフ」、セカンド『サルート』からは「ムーヴ」に「リトル・ミー」といった具合に、代表曲はしっかり網羅。ライブでも全くブレない歌唱力に加え、今回はダンス・シークエンスが格段に進化していて、曲ごとにアーティスティックで凝った演出を施して目を楽しませる。中でも、元々ドラマティックな曲をさらにダークに色付けした「ライトニング」と「DNA」の迫力満々のパフォーマンスは、間違いなくハイライトだ。
一方ヴォーカル面でのハイライトを挙げるなら、やはりバラード群。「シークレット・ラヴ・ソング」は各自のパートを長めにとっているから、全員の歌声の魅力を改めて確認できたし、「ミキサーズたちのために書いたスペシャルな曲で、落ち込んでいる時に元気付けてくれるの」とジェシーが紹介した「リトル・ミー」では、ステージの端に座って観客と目線を合わせて歌い、なんとも親密な空気を醸していたものだ。こうして見ると、専らダンス担当と目されていたジェシーは歌唱力に、踊るのは苦手だったというペリーはダンスに俄然磨きをかけており、そんな風に色んな意味で成長したためなのか、とにかく今夜の4人からはアグレッシヴなほどの自信とエネルギーがヒリヒリと伝わってきた。
ほかにも、同じ電話ネタということでドレイクの大ヒット曲「ホットライン・ブリング」を織り込んだ「ハウ・ヤ・ドゥーイン?」や、お馴染みの日本語ヴァージョンもちょっぴり聴かせた「ウィングス」などなど見せ場は尽きず、日本語と言えば、度々の来日で覚えたたくさんの日本語を代わる代わる続発して、ミキサーたちを喜ばせた。
そしてフィナーレはもちろん、最後までとっておいた昨年のUKナンバーワン・シングル「ブラック・マジック」。ウィアードでフレンドリー、でもますますパワフルでセクシーな2016年のリトル・ミックスは、未知数のポテンシャルを予感させながらステージをあとにした。「ミンナダイスキ!」と、最後にまた日本語での挨拶を忘れずに。
Text by 新谷洋子
Photos by Yoshika Horita
◎【ゲット・ウィアード・ツアー2016】来日公演情報
東京公演:2016年5月16日(月)OPEN18:00 / START19:00 ※終了
場所:赤坂BLITZ
大阪公演:2016年5月17日(火)OPEN18:00 / START19:00 ※ソールドアウト
場所:BIGCAT
名古屋公演:2016年5月18日(水)OPEN18:00 / START19:00
場所:DIAMOND HALL
TICKET:オールスタンディング8,000円(税込)別途1ドリンク
※未就学児入場不可
一般プレイガイドにて発売中
◎リリース情報
『ゲット・ウィアード』
2015/11/11 RELEASE
SICP-4576 2,200円(tax out.)
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