2016/05/16
アイアンマンとキャプテン・アメリカというマーベルを代表する2人が“友情”によって対立し“アベンジャーズ”をニ分する禁断の戦いへと発展してしまう様子を描いた映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の本編映像が公開された。
今回明かされた本編シーンは、アイアンマンとキャプテン・アメリカがソコヴィア協定について本音を明かす重要な場面だ。実はアイアンマンはこれまでの戦いの中で、市民を救ってきた一方、そのせいで被害を出してきたという現実を知り、アイアンマンとしての活動が本当に正しいのかという責任を感じていた。ロバート・ダウニーJr.は「アイアンマンは市民を守る一方で、町や市民に対し破壊的なダメージを引き起こしてきたという現実に、そろそろ潮時だと考えるんだ。これまでの行動を振り返り、自分の立場を理解した上で保守的な立場を取るという予想外の行動に出るんだよ。彼なりの正義や信念があり、心からお互いのことを気遣ってきたからこそ、面白いストーリーになっているんだ」とアイアンマンの信念を分析。元々アイアンマンは自身が作った兵器が市民の危険を脅かしていることを知り、軍事産業から撤退した過去を持っており、市民のことを一番に考えるアイアンマンだからこその決断だと言えるのかもしれない。
一方、愛国心が強く軍人だったキャプテン・アメリカは政府組織に属することに反対する。この決断はキャプテン・アメリカが政府組織の腐敗を見てきたからこそ、誰を信用していいのか分からない状況に陥っているからだとクリス・エヴァンスは分析する。「『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』で実は国際平和維持組織S.H.I.E.L.Dが悪のヒドラに牛耳られていて、政府が何度も失敗しているのを見てきた。だから信頼できるのは自分しかいないと感じていると思う。ソコヴィア協定はアベンジャーズがいつどこに出動しろと指令を出せるもので、キャプテン・アメリカは間違っていると思っているんだ」とキャプテン・アメリカの信念を明かしている。
アベンジャーズそれぞれの信念を貫くがゆえに意見が対立してしまう本作。未確認生物などの明らかな敵と戦うわけではなく、ともに戦う仲間同士の対立だからこそ、様々な葛藤が生まれドラマチックな物語に仕上がっている。クリス・エヴァンスはこの葛藤は誰でも日常の中で経験したことがあることだと語っている。「今まではエイリアンが悪で、正しいことが明確だった。しかし本作は何が正しくて何が間違っているのかという境界線がはっきりしていない。誰もが日常生活で経験したことのある葛藤と同じなんだよ。誰もが共感できるドラマチックな物語になっているんだ」。勧善懲悪だけではなく、アベンジャーズの心の葛藤が描かれシリーズ最高傑作との呼び声も高い本作。マーベル最新作『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』は4月29日(金)より公開中。
◎「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ」アベンジャーズを引き裂く協定とは?https://youtu.be/ErMS97yGoOA
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