2016/04/22
無冠の帝王だったレオナルド・ディカプリオをオスカー獲得へ導いた映画『レヴェナント:蘇えりし者』が、本日4月22日より公開となる。これに合わせ、作品への熱い思いを語るディカプリオのインタビュー映像(https://youtu.be/Mf-XvpIMqvQ)も解禁された。
主演のディカプリオは、2013年の俳優休業宣言を覆して本作への出演を快諾。とある事件をきっかけに復讐心を抱くことになった主人公を、鬼気迫る芝居でドラマティックに演じている。監督・脚本・製作を務めたのは、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』で2015年の賞レースを総なめ、オスカー4冠にも輝いたアレハンドロ・G・イニャリトゥ。本作でもアカデミー賞・監督賞を受賞したが、2年連続での受賞は65年ぶり史上3人目の快挙だった。そんな彼の撮った圧倒的な映像に臨場感を出すのは、『ラストエンペラー』(1987)でアカデミー賞オリジナル作曲賞を受賞した、日本が世界に誇る坂本龍一の音楽だ。
本作にはいまだかつてない巨額の製作費がかけられ、大自然が猛威をふるう極寒の地で、自然光のみを使った9か月間のロケ撮影が行われた。その舞台は19世紀アメリカの広大な未開拓の荒野。狩猟中、熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負ったハンターのヒュー・グラスは、狩猟チームメンバーの一人、ジョン・フィッツジェラルドに見捨てられ置き去りにされてしまうばかりか、目の前で愛する息子を殺されてしまう。グラスは“生きる”という純然たる意志だけを武器に、大自然の脅威のなか厳しい冬の寒さに耐え、交戦中の部族の熾烈な襲撃を交わし、フィッツジェラルドに復讐を果たすため、約120キロの容赦ない旅を生き延びようと決心する。
インタビュー映像の冒頭、ディカプリオはイニャリトゥ監督が撮る作品について「“ハリウッド映画”の型にはまらない作品ばかりだ。今回は壮大な作品で彼の個性が生きているよ」と語り、今までに観たことがない世界への期待感を煽っている。そして、監督と共に史上初となる3年連続アカデミー賞・撮影監督賞を受賞した撮影監督、エマニュエル・ルベツキの仕事ぶりについても「バーチャル・リアリティの世界に入ったように主人公たちの体験を味わえる」と絶賛。
別のインタビューでは「ドキュメンタリーに近い作品だ。CGを使ったのは、動物を使ってやれない部分があったからだ。熊のシークエンスは、映画史上、見たことがないものになっている。観客としてもう一つ別の感覚を手にしたかのような気になるだろう。アレハンドロとルベツキが一緒に成し遂げたことは、それほどパワフルだ」とも明かしている。
映像の後半で自身の演じたグラスの役どころに話が及ぶと、オスカー獲得も納得の力強い言葉が溢れてくるが、父親としての優しい眼差しで父と子の絆を語るディカプリオの姿も必見だ。
圧倒的なスケールの映像と、ディカプリオの鬼気迫る演技、坂本龍一の音楽。極限状態でのサバイバルの終わりに、彼が辿り着いた境地とは。唯一無二の戦列且つ壮大な映画体験がここにある。
◎映画『レヴェナント:蘇えりし者』
2016年4月22日 TOHOシネマズ 日劇他全国ロードショー
配給:20世紀フォックス映画配給
(C)2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
公式:http://bit.ly/1RMWaHn
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