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2016/04/13

ヴィム・ヴェンダース制作総指揮、ダンスと愛の物語『ラスト・タンゴ』予告編公開


 ドイツ映画界の巨匠、ヴィム・ベンダースが製作総指揮を執り、ヘルマン・クラルが監督した映画『ラスト・タンゴ』(7月全国公開)の予告編が完成した(https://youtu.be/o6cC_QZxupY)。

 本作は、アルゼンチン・タンゴの魅力を世界に知らしめ、タンゴ史上最も有名なダンスペアとされる、マリア・ニエベスとフアン・カルロス・コペスの軌跡を辿ったドキュメンタリー。現在の二人の証言から、彼らの歩んだ愛と葛藤の歴史をタンゴ・ダンスで再現する。マリアと、彼女を演じる若きダンサーたちとの会話を挿入しつつ、官能的にして情感に満ちたタンゴ・ダンスの魅力を映像に焼き付けた。80歳を越えてもなお魅力的にダンスを踊る男女が、情熱的なタンゴへ、そしてお互いへの愛を語る物語となっている。

 監督のヘルマン・クラルは1999年に『不在の心象』で山形国際ドキュメンタリー映画祭の大賞に輝いた。『ラスト・タンゴ』と同じくヴィム・ヴェンダースを製作総指揮に迎えて製作された『ミュージック・クバーナ』(2004年)では、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、その後は世界中で公開。それから再びヴェンダースとタッグを組んだ本作は、トロント映画祭、山形国際ドキュメンタリー映画祭コンペティション部門に正式出品されている。

 今回解禁された予告編では、14歳のマリアと17歳のフアンが恋に落ち、天使のように舞う初恋のダンスから、「彼女にはウンザリだった」「コペスなんてクタバレ!」と、口論のごとく激しく足を絡め合う憎しみのダンスまで、世界的トップダンサーたちがタンゴの名曲「バンドネオンの嘆き」や「ジョ・ソイ・エル・タンゴ」を踊り、二人の波乱の人生をドラマティックに表現している。50年に渡る男と女の愛、そしてタンゴが人生そのものであることが熱く伝わってくる予告編となった。


◎映画『ラスト・タンゴ』(原題:Our Last Tango)
2016年7月より全国ロードショー
製作総指揮:ヴィム・ヴェンダース
監督:ヘルマン・クラル
出演:マリア・ニエベス / フアン・カルロス・ロペス / パブロ・ベロン / アレハンドラ・グッティ / ファン・マリシア / アジェレン・アルバレス・ミニョ
2015年 / ドイツ・アルゼンチン / 85分
(C)WDR / Lailaps Pictures / Schubert International Film / German Kral Filmproduktion

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