2016/04/13 15:50
9月17日から全国ロードショーとなる映画『怒り』。そのポスタービジュアルが遂に解禁となった。
この映画は、一つの殺人事件をきっかけに、「“信じる”とは?」という根源的な問いかけを投げかける群像ミステリー。SNSやモバイルの発達により、家族や友人、ときに愛する人でさえ、簡単に疑ってしまう不信の時代を生きる私たちに重くのしかかるテーマとなる。映画化に当たっては、原作・吉田修一から「物語の登場人物には、映画『オーシャンズ11』のようなオールスターキャストを配してほしい」という要望が投げかけられた。それに応えるように集結したのが、主演の渡辺謙はじめ、森山未來、松山ケンイチ、綾野剛、広瀬すず、宮崎あおい、妻夫木聡ら、まさに夢のような7人の豪華出演陣だ。
そして本日13日、日本写真界の巨匠・篠山紀信が上記出演者7人を撮り下ろした珠玉のポスターが公開された。篠山と映画とのコラボレーションは、彼の長い写真家人生でも初となる。「“俳優7人”ではなく“登場人物7人”を撮ってほしい」というプロデューサーからの依頼のもと、篠山はすぐにオファーを快諾し、早朝や深夜、本編撮影終了直後に都内スタジオで撮影を行った。俳優の中から「役」がいなくなる前に撮影を行うためだった。「こんな顔、見たことがない」と、撮影をする篠山はもちろん、被写体となる俳優陣、スタッフも皆、こう口を揃えたという。
監督・脚本は、映画『フラガール』で日本中を感動の涙で包み込んだ映画監督・李相日。吉田修一とは以前、映画『悪人』でタッグを組んだ。この作品は、小説『パーク・ライフ』で第127回芥川賞を受賞した吉田の小説を実写化したもので、“本当の悪人は誰か”と投げかけるそのメッセージと、人間の本質に切り込んだドラマに日本中の観客が感動、興行収入20億円の大ヒットを記録。劇場での高評価をそのままに、第34回日本アカデミー賞全13部門15賞受賞、最優秀賞主要5部門を受賞し、第34回山路ふみ子映画賞、第23回日刊スポーツ映画大賞作品賞、第35回報知映画賞作品賞、第84回キネマ旬報日本映画ベストテン第1位、第65回毎日映画コンクール日本映画大賞など、国内のあらゆる映画賞を総ナメし、第34回モントリオール世界映画祭ワールド・コンペティション部門で最優秀女優賞を受賞するなど、海外でも高い評価を得る名作となった。
それから6年、『怒り』のポスタービジュアル解禁にあわせて、予告と特報映像も公開される運びとなった(http://youtu.be/iMG1qVZ2dcs)。今作が日本のみならず、世界からも注目と喝采を浴び、公開が一つの事件になることを予感させるような映像となっている。
(C)2016「怒り」製作委員会
◎篠山紀信-コメント
これまで俳優を撮影することがあっても、
役を引きずったままの役者をスタジオで撮影をするのは初めての経験で、面白く、贅沢な時間でした。
スタジオで撮影しているのに、どこかドキュメンタリーのようで、
今まで何度も撮影している役者の見たことのない顏を撮影できたと思います。
これだけの役者が集まってくると、不思議な力が湧いてくるポスターになったと思います。
◎渡辺謙-コメント
ロケ現場に向かう前、早朝の六本木のスタジオに私はいた、漁協で働く格好に長靴を履いて。
カメラは篠山紀信氏、今までも何度も撮って頂いている。6分程で終了する。
ファインダーを覗く紀信さんが「見た事無い顔だなぁ」と。嬉しい言葉を頂いた!
◎川村元気(企画・プロデュース)-コメント
女優、アイドルから、歌舞伎、相撲、そしてジョン・レノンまで。
混沌とした世界に生きる人間たちを、最も魅力的に切り取る篠山紀信さん。
今回、日本を代表する七人の俳優達の「怒り」を撮っていただくにあたり、篠山紀信さん以外に思いつきませんでした。
この俳優達も、篠山さんなら、ということで撮影中にスタジオまで来て、役のままで撮影に応じてくれました。
果たして、見事な「七人の怒り」がそこに写し出されたと思っています。
◎映画『怒り』
2016年9月17日(土)東宝系にて全国ロードショー
原作:吉田修一(『怒り』中央公論新社刊)
監督・脚本:李 相日
出演:渡辺謙 森山未來 松山ケンイチ 綾野剛 広瀬すず 佐久本宝 池脇千鶴 ピエール瀧 三浦貴大 高畑充希 原 日出子 宮崎あおい 妻夫木聡
ストーリー:八王子で起こった夫婦殺人事件。現場に“怒”の血文字を残し、顔を整形し、全国に逃亡を続ける犯人の行方は知れず。事件から1年後。千葉の漁港で暮らす洋平(渡辺謙)・愛子(宮崎あおい)親子の前に現れた田代(松山ケンイチ)。東京の大手企業に勤める優馬(妻夫木聡)が街で偶然出会った直人(綾野剛)。沖縄の女子高生・泉(広瀬すず)が無人島で遭遇した田中(森山未來)。前歴不詳の3人の男の中に、あの殺人犯がいるのか?あなたを信じたい――。そう願う我々に驚愕の結末が突きつけられる。
公式サイト:http://www.ikari-movie.com/
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