2016/03/15 18:00
映画『レヴェナント:蘇えりし者』で音楽を担当している坂本龍一を迎えた特別試写会が、4月7日に恵比寿 ザ・ガーデンホールで行われることが分かった。
本作は、5度目のノミネートで悲願のアカデミー賞主演男優賞を獲得したレオナルド・ディカプリオの主演作。ディカプリオが、ハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され復讐心をその胸に宿す主人公に扮し、親子の強い絆を鬼気迫る演技でドラマティックに演じている。監督を務めるのは、2年連続のアカデミー賞監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥ。脚本・製作も務めており、いまだかつてない製作費をかけて大自然が猛威をふるう極寒の地で自然光のみを使った9ヵ月間のロケ撮影を敢行した。そして、鬼気迫る演技と圧倒的な映像を日本が世界に誇る音楽家・坂本龍一の音楽が見事にまとめ上げている。
イニャリトゥ監督は、坂本の音楽について「彼の曲には余計なものがなく優雅で感動的だ。今回の音楽には、感動的な静寂がある。静寂という間が映画にとって重要な役割を果たすんだ」と明かす。23日に緊急来日することが決まり、日本中を熱狂の渦に巻き込んでいるディカプリオもまた、「サカモト氏の音楽は、この映画のテーマそのものを表現していると思う。初めて聴いた時、まさに求めていた音楽だったから、強く感銘を受けた」と振り返る。
今ハリウッドで最もホットな監督と俳優から賞賛を浴びた坂本は「本作の話があった時は、まだ体調は万全ではなかったのですが、イニャリトゥ監督からの話なので、これは何があってもやらないといけないと内心思いました」とオファーを受けた当時を振り返る。また、本作について「初めて観た時から、この映画の主人公は“自然”だと思いました。人間ドラマを包む大きな自然というものを音楽で描きたかったのです」と明かした。
大島渚監督(『戦場のメリークリスマス』、『御法度』)や、山田洋二監督(『母と暮らせば』)、ベルナルド・ベルトルッチ監督(『ラストエンペラー』)や、ブライアン・デ・パルマ監督(『ファム・ファタール』)といった日本をはじめ、世界の名だたる監督と協業してきている坂本。音楽家としてだけでなく、デヴィッド・ボウイと共演した『戦場のメリークリスマス』や、『ラストエンペラー』で俳優としても活躍している坂本が、アカデミー賞監督賞及び主演男優賞を獲得した本作をどのように語るのか。そして、当日は坂本によるピアノの生演奏も予定されており、さらなる注目が集まっている。
◎公開情報『レヴェナント:蘇えりし者』
4月22日(金)TOHOシネマズ 日劇他 全国ロードショー
(C) 2015 Twentieth Century Fox Film Corporation. All Rights Reserved.
予告:https://youtu.be/ogn4IbTs8cU
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