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2016/02/17

パリに戻ってきたイーグルス・オブ・デス・メタル、フロントマンが思いを語る

 昨年11月13日のパリ同時多発テロで89人が犠牲になったバタクラン劇場にて、その夜公演を中断されたイーグルス・オブ・デス・メタルのフロントマン、ジェシー・ヒューズがパリに戻ってきた。自分にはバンドのショーを完結させる“神聖な”責任を感じていると話すとともに、同テロで銃に対する考え方が変わったわけではないと付け加えた。

 バタクラン劇場は事件以来閉鎖されている。

 16日にパリのオランピア劇場での公演を控えるヒューズは、「あふれんばかりの支援と愛が我々に集まっている。圧倒されるよ。だから、誰もがっかりさせたくないだけなんだ」と話す。15日にフランスのニュースサイト、iTELEのローレンス・フェラーリとのエモーショナルなインタビューでのコメントだ。

 思わず感極まり泣きながら、「俺はこのショーを不快なことを遮るバリアのようなものにしなければいけないし、明日そこでただ楽しまなくてはならないんだ。本当にやるべき事は、このクソったれを少し忘れて一緒に楽しむべきだと思う。一生つきまとわれる事のないよう置き去りにするために」と語るヒューズ。事件以来、感情をコントロールすることができないという。「悪夢を見ずにちゃんと眠れているけど、起きているときに悪夢を見るんだ」と明かしている。

 また、自分達が経験したトラウマで銃規制に対する考え方が変わったか尋ねられると、ヒューズは誰もが武装しなくてはならないと思うと答えた。

 「俺の気持ちが変わったとすれば、銃を持つヤツがひとりもいなくなるまでは、おそらく皆が銃を持つべきだろうってこと。こんな事は二度とごめんだし、誰にでも生きるための最良のチャンスがあって欲しいのに、死ななくてもいい人たちが死ぬのを見たんだ」

 「あのショーには本物のエンジェルたち、今はもういない本当に素晴らしい人たちがいたから、彼らがより良い機会を持てたことは確かだし、そう願いたいんだ」と打ち明けた。

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