2016/02/05 19:54
原作・大場つぐみ、作画・小畑健により『週刊少年ジャンプ』にて読み切りが掲載、同年12月から2006年5月まで連載され、日本国内累計発行部数3000万部を誇る大ヒットカリスマコミック『デスノート』。月とLの死から10年後の世界を描く映画『デスノート 2016』の公開が決定した。
<伝説となった『デスノート』>
名前を書いた人間を死なせることができるという死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作り上げようとする夜神月(ヤガミ・ライト)と、世界一の名探偵・Lたちによる頭脳戦を描く物語は、10年以上を経た現在も圧倒的な支持を得ており、伝説的な漫画として世代を超えて読み継がれている。
2006年に公開された実写映画『DEATH NOTE』『DEATH NOTE the Last name』二部作は、昨今の2部作ブームの先駆けとして、当時史上初となる連続公開(2006年6月&11月)で興行収入80億円を超えるメガヒットを記録。「このノートに名前を書かれた人間は死ぬ……」というセンセーショナルな題材は、当時の若者を熱狂の渦に巻き込み、海外からの注目も集め、2008年公開の『L change the world』を合わせると35の国際映画祭に招かれ、60の国と地域で公開された。
更に、アニメ、小説、舞台とメディアミックス展開され、2015年には連続ドラマ化。初回視聴率16.9%をマーク。日本での放送開始と同時に127か国での放映&配信が決定し、全世界からの注目の高さを証明した。
<映画『デスノート 2016』キャスト情報及び作品情報解禁>
そして、この度、映画『デスノート 2016』のキャスト情報及び作品情報が解禁。メガホンをとるのは、2011年に公開され大ヒットを記録した『GANTZ』『GANTZ PERFECT ANSWER』や、2013年、2015年公開の『図書館戦争』シリーズなど、ヒット作を生み出し続ける佐藤信介。脚本家としての顔も持ち、アニメーション監督としても数多くの作品を発表している佐藤監督が、前作で描かれた『デスノート』の世界観に、パワーアップしたソリッドなアクションやスケールアップしたVFX映像を駆使し、ハリウッド映画を凌駕せんとする日本映画の新時代を切り開く。
本作『デスノート2016』で描かれるのは、月とLの死から10年を経た世界。原作に存在しながらも未だ使われていなかった“6冊ルール”を採用し、大場つぐみのトリックアイデアを取り入れながら、世界的なサイバーテロが頻発する超高度情報化社会となった現代に相応しい「デスノート」の封印という新たな展開で、後世に語り継がれるであろう全く新しい『デスノート』が誕生する。
更に、佐藤監督の新解釈による、リュークら死神たちのフルCGでの描かれ方は、VFXの10年間の進化だけでなく、よりスタイリッシュに進化。リュークの肌や髪、羽、皮の質感の表現は驚くべきリアリティを生み出し、そのトーンに合わせて「デスノート」自体の質感もアップ。新たなデザインの6冊のノートとともに、小畑健監修による新たな死神も登場する。死神たちだけでなく、退廃的な美しさを魅せるセットなど、美術もこれまでにない世界観を現出させ、10年後の『デスノート』にふさわしい、ダークな美しさとリアリティがパワーアップした映像表現に期待が寄せられている。
<デスノート対策本部エース“三島”×Lの遺伝子を継ぐ“竜崎”×キラ復活を目論む“紫苑”東出昌大/池松壮亮/菅田将暉が織り成す三つ巴の戦い>
主人公のデスノート対策本部特別チームの捜査官・三島創を演じるのは、2012年に公開された映画『桐島、部活やめるってよ』で鮮烈な俳優デビューを果たし、第36回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した東出昌大。三島は10年前のキラ事件と夜神総一郎の資料から夜神月のことを徹底的に調べ上げ、研究ノートを作成し“デスノートヲタク”と呼ばれるほど「事件とルール」に精通する人物だ。「もともと原作世代なので、前作の映画も観ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっていると思います」と語る東出。東出のキャスティングに関し、「キャラクターばかりでなく、立ち姿、そして、その人間性において。この映画の柱を支え、この物語を、現実的なものに着地させられたのは、豪快かつ繊細な、東出さんのパワーによります」と佐藤監督は語っている。
三島とともにデスノートを追う世界的探偵・竜崎役には2014年公開の『ぼくたちの家族』『紙の月』などの演技が評価され、第88回「キネマ旬報ベスト・テン」助演男優賞や第57回「ブルーリボン賞」助演男優賞など、数多くの映画賞を受賞した実力派俳優・池松壮亮。日本のみならず世界的に大ヒットを記録した、トム・クルーズ主演のハリウッド映画『ラストサムライ』でスクリーンデビューを遂げてから早12年、2016年も待機作が数多く控えている。竜崎はLが生前に遺した遺伝子から生まれた、正統な後継者。「松山さんの作り出した歴史に残るLという凄いキャラクターを継承しつつ、やるからにははるかに凌駕するつもりで頑張ります」と意気込む池松。Lの面影を残しつつも、松山ケンイチが演じたLとはまた違う、行動力を伴うワイルドで色気のあるキャラクターを独特なオーラで創り上げ、『デスノート』に新風を吹き込む。
三島や竜崎をも翻弄する狂気の天才、サイバーテロリストの紫苑優輝には2013年公開の『共喰い』や2014年公開の『そこのみにて光輝く』など、様々な映画賞を受賞し、2015年CM好感度No.1の「KDDI/au」三太郎シリーズで“鬼ちゃん”として話題を呼び、高い演技力と存在感を放つ若き個性派俳優・菅田将暉。元々原作ファンである菅田は「原作の夜神月とLの戦いから繋がる後半の物語も僕は大好きなので、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感を少し足したイメージです」と自身が演じるキャラクターについてコメント。紫苑は狂った男に一家全員を殺され、その犯人をキラが殺してくれたことから彼を“神”と崇め、高度なハッキング能力を駆使して、世界中に落とされたデスノートの争奪にいち早く参戦する男だ。
「本作は月とLの次世代の物語でもあるので、才能あふれる若い役者たちがモチベーションを高く持って挑めるキャラクターを作ったつもりです。天才vs天才vs天才という、前作よりパワーアップさせた三つ巴の頭脳戦を楽しんでいただきたい」と自信をのぞかせる佐藤貴博プロデューサー。2016年最高のキャストで描く、誰も知らない『デスノート』の10年後。今後の続報にも注目してほしい。
◎三島創(みしま・つくる):東出昌大コメント
今回の『デスノート』も天才対天才の対決を描いていて、しかも僕ら3人の人間関係が複雑に絡み合った天才同士の三つ巴の戦いになっています。もともと原作世代なので、前作の映画も観ていたし、その10年後を演じる意義やプレッシャーも感じますが、きっと池松くん、菅田くんと共演できたからこその物語になっていると思います。前作で『デスノート』の持つ極限のテーマに魅力を感じてご覧になっていた方は、もちろん今回も楽しんでいただけると思いますし、ここから観始める方でも楽しめる作品になっていると思います。
◎竜崎(りゅうざき):池松壮亮コメント
人間はとても愚かで弱い生き物だということを、改めてもう一度デスノートに教えてもらっているような気がします。前作から10年を経て、新たな監督スタッフキャストで、前作を超えるべく日々撮影に挑んでいます。沢山の人にワクワクしてもらえるようなエンターテイメントとして、それからこの御時世にやる意味を込めて、この作品を送り出せたらなと思っています。松山さんの作り出した歴史に残るLという凄いキャラクターを継承しつつ、やるからにははるかに凌駕するつもりで頑張ります。駄目だったらネットで叩いて下さい。
◎紫苑優輝(しえん・ゆうき):菅田将暉コメント
前作を一観客として観ていたので、衣裳合わせの時や死神の造形物などを見て、「あっ、これが『デスノート』の世界なんだ」と素直に興奮しました。僕が演じる紫苑はキラを崇拝するサイバーテロリスト。役作りをする上で原作に出てくるLの2人の後継者=メロとニアからイメージを抽出しました。原作の夜神月とLの戦いから繋がる後半の物語も僕は大好きなので、そこに登場するメロとニアのトリッキーなキャラクターに現代っ子感を少し足したイメージです。演じる上で日々本当に自問自答していますが、前作を凌駕する作品になればと思っています。
◎佐藤信介監督コメント
デスノートをめぐる、人間のぶつかり合いを、描きたいと思っていました。6冊のデスノートを巡って、三者のぶつかり合いを描きたいと。
東出さんは、この役にぴったりでした。キャラクターばかりでなく、立ち姿、そして、その人間性において。この映画の柱を支え、この物語を、現実的なものに着地させられたのは、豪快かつ繊細な、東出さんのパワーによります。
池松さんは、『砂時計』という映画で、8年前にご一緒していました。今度はあの時とまったく異質な役。しかしこの役を池松さんは、想像以上の人物に育てられました。
菅田さんは、変幻自在、自由闊達な役者です。自然味を保ちながらも、奇抜なフィクションをも演じられる、まさに「映画」が欲する役者だと思いました。
デスノートを巡っての、この三者のぶつかり合いを、ぜひ、楽しんでいただきたいです。
◎漫画『デスノート』原作者:大場つぐみコメント
6冊のデスノートということは死神もたくさん出てくることになり、もうそれだけで面白いに決まってます! そしてその6冊のノートや死神達と豪華キャスト(東出昌大さん、池松壮亮さん、菅田将暉さん)がどう絡みどんな話になるのか!? 今からワクワクドキドキが止まりません!
◎佐藤貴博(日本テレビ)コメント
08年にデスノートスピンオフの『L change of the WorLd』を製作した際のインタビューで、「夜神月の物語」は『デスノート』で完全に完結したけれど、「Lの物語」はまだ終わっていない、Lの物語をやりきるために『L~』の製作を決意しました…と答えていました。つまり月とLの物語は終ったけれども、「デスノートの物語」はまだ終わっていない…とある時気づいたんです。
10年前と現在で大きく違うのは、日本人もテロや戦争の脅威をリアルに感じられる時代になってしまったこと。夜神月が主人公の『デスノート』は法律で裁けない犯罪者を裁く話でしたが、今回はさらにその先の“戦争をやめられない人間たち”“暴力や恐怖で物事を解決しようとする人間たち”という世界で実際に起きている問題にも立ち向かわなければならない。そこに、もう一度『デスノート』をやる意味があると思ったんです。
そして今回もノートのルールは変えないというのは絶対の決め事にしました。そのルールを検証していく中で、『6冊ルール』を見つけたんです。そこで我々から『6冊ルール』を使いたいと提案し、大場つぐみ先生にもアイデアをいただきながらストーリーを練り上げていきました。6冊のノートを人間界に落とした死神の思惑と、ノートを持ってしまった人間達の思惑が食い違っていくことが物語の軸となっています。06年の映画の10年後を描いているので、06年の映画で起きたことは全部そのまま事実として受け継がれています。つまり、Lと月がお互いの命を懸けて戦って、事件が終結してから10年後のリアル・シミュレーションという位置づけです。
本作は月とLの次世代の物語でもあるので、才能あふれる若い役者たちがモチベーションを高く持って挑めるキャラクターを作ったつもりです。今回の主人公の三島(東出昌大)は刑事です。物語を加速度的に進行させるために、「デスノート」に最短距離で関わることの出来る人間であり、前作との変化として「デスノート」を使う人間ではなく、「デスノート」を追う人間を主人公にしたかったんです。それで月とはまた違う、天才というよりは実直な秀才と言える三島のキャラクターを作りました。次に考えたのがLの後継者。Lが残していた遺伝子から誕生した竜崎(池松壮亮)です。前作の月とLは完全に対立していましたが、今回の三島と竜崎は共に捜査をする関係。しかし、そこには対立と疑念がある…という構図です。さらに二人と対峙し翻弄するもう一人の天才も登場します。サイバーテロリストの紫苑(菅田将暉)です。天才vs天才vs天才という、前作よりパワーアップさせた三つ巴の頭脳戦を楽しんでいただきたいです。
◎映画『デスノート 2016』
公開日:2016年秋
原作:『デスノート』大場つぐみ・小畑健 集英社ジャンプコミックス刊
制作プロダクション:日活/ジャンゴフィルム
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:佐藤信介
脚本:真野勝成
(C)大場つぐみ・小畑健/集英社(C)2016「DEATH NOTE」FILM PARTNERS
ストーリー:
~デスノートのルール~
デスノートに名前を書かれた人間は死ぬ。
その人物の顔が頭に入っていないと効果は得られない。
名前の後に40秒以内に死因を書くと、その通りになる。
死因を書かなければ全てが心臓麻痺となる。
人間界で同時に存在していいノートは6冊まで。
デスノートを駆使して世の中に野放しになっていた凶悪犯を次々と死に追いやったキラこと夜神月と、命をかけてキラを食い止めたLとの天才同士の対決から10年。再び、死神が地上にデスノートをばらまき、世界中が大混乱に陥っていた。
夜神総一郎が立ち上げた<デスノート対策本部>は存続していた。すでに亡くなった夜神総一郎の跡を継ぐべく、キラ事件に精通した三島を筆頭に、唯一10年前のキラ事件を経験した松田他5人の対策特別チームの捜査官たちを中心に警視庁内に本部を構えていたのだ。
ロシア、ウォール街そして渋谷でのデスノートによる大量殺人が行われる中、世界的私立探偵にして、“Lの正統な後継者”竜崎が加わり事件解明に当たり、地上には6冊のデスノートが存在する事が判明する。
その矢先にキラウィルスと呼ばれるコンピューターウィルスが世界中に拡散された。そのメッセージとは「他の所有者に次ぐ。速やかに私に差し出せ」とデスノートの提出を呼びかけていた…。
6冊のデスノートを全て手にした者が地上を制する。キラ復活を望む者、それを阻止する者たちとの究極の争奪戦の幕が切って落とされた!
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