2015/04/10
アカデミー賞3部作受賞の映画『セッション』で話題の演奏シーンが、4月17日の上映に先駆け公開された。
注目のシーンは、J・K・シモンズ演じる音大の教授フレッチャーにスカウトされ、ニーマン役のマイルズ・テラーが主奏者としてドラムを演奏するシーンだ。本作の原題でもあり、テーマ曲となる「Whiplash」は、ビッグバンドのコンポーザーでもあり一つの楽曲内で目まぐるしくリズムの変わる曲作りをすることでも有名だった、ハンク・レヴィが1973年に残した楽曲である。タイトルの意味は“ムチを打つこと”で、劇中のドラマーのスティックさばきのしなやかさ、フレッチャーによる苛烈なしごきをイメージさせる。しかしそれだけでなくこの曲は、物語が変調し思いもよらぬ方向に突き進む、本作の全てを示唆しているとも言えるだろう。
名門音大に入学した才能あふれるドラマーを待ち受けていたのは、異常なまでの完璧さを求める指導者。人生までを投げ捨て精神を追い詰められていくニーマンを、フレッチャーは栄光へ導くのか、それとも叩きつぶすのか。限界を超えたまさに狂気の演奏に、観客の心拍数はあがりっぱなし。無我の境地で二人が見せる衝撃のセッションは必見である。
◎公開情報『セッション』
2015年4月17日よりTOHO新宿ほか順次ロードショー
監督・脚本:デイミアン・チャゼル
出演:マイルズ・テラー、J・K・シモンズ、メリッサ・ブノワ
More Info:http://session.gaga.ne.jp/
関連記事
最新News
関連商品
アクセスランキング
インタビュー・タイムマシン
注目の画像