2015/04/06
森山開次のダンス『サーカス』、長塚圭史演出『かがみのかなたはたなかのなかに』、バレエ『シンデレラ』の3作品による【夏のこども劇場セット】の製作発表会が4月6日、新国立劇場にて行われた。
まず、森山開次はダンスによってサーカスの世界観を表現。NHK教育テレビ『からだであそぼ』でもおなじみの、ひびのこづえ(衣装)と川瀬浩介(音楽)とタッグを組む。森山は自身の幼少期を振り返り「小さい頃は盆踊りの輪にも入れなかったくらい。それが、こうやって舞台に立って皆さんの前で踊っているんですから不思議です。当日は、少年時代の自分も客席に置きながら演じたい。」とコメント。ひびのは「子供だって、怖いものも、かっこいいものも見たいし、私達(大人)が見たいものを、見たいんじゃないか。そんな気持ちでモノづくりをしています。」と語った。
続いて、長塚圭史が演出、出演を務める『かがみのかなたはたなかのなかに』は、鏡を題材にしたシンプルなストーリー。長塚は「夏なので、ちょっとゾクッとするようなシーンも入れつつ。目線を下げすぎず、遊び心満載で作れたらいいなと思う。」と紹介した。また、本作は松たか子の出産後 復帰第一作としても注目されており、長塚は「大変な時期だよと言いましたが、ぜひやりたいと言ってくれた彼女の心意気を非常に楽しみにしている。」と語った。そして、同作に出演する近藤良平と首藤康之は、子供の頃に印象的だった作品について、それぞれ「ドリフターズのライブ感(近藤)」と「屋根の上のヴァイオリン弾き(首藤)」を挙げた。
最後に、バレエ作品は『シンデレラ』が上演される。シンデレラ役を代表し、小野絢子は「子供はつまらないと寝てしまったり騒いでしまったり気持ちが離れていく反面、面白いと会場は本当に温かくなるし、私達も勇気をもらえる。帰り道に、思わず踊って帰りたくなるような舞台をお届けしたい。」と意欲を見せた。本企画は、大人も子供も楽しめる作品をテーマにした連続上演企画。単独でも購入できるが、セットの場合、1~3割ほど安く購入することもできる。
◎公演概要【夏の子ども劇場セット】
ダンス『サーカス』
日程:6月20日(土)~28日(日)
会場:小劇場
演出・振付・アートディレクション:森山開次
音楽:川瀬浩介
美術・衣装:ひびのこづえ
出演:森山開次 / 浅沼圭 / 竹田仁美 / 谷口界 / 引間文佳 / 水島晃太郎 / 宮内愛一郎
演劇『かがみのかなたはたなかのなかに』
日程:7月6日(月)~26日(日)
会場:小劇場
作・演出:長塚圭史
振付:近藤良平
出演:近藤良平、首藤康之、長塚圭史、松たか子
バレエ『シンデレラ』
日程:7月22日(水)~25日(土)
会場:オペラパレス
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
出演:新国立劇場バレエ団
More info: http://www.nntt.jac.go.jp/kodomo2015/
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