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2015/03/20

TVドラマ『Empire 成功の代償』のサントラがマドンナの新作を抑え、全米アルバム首位に

 マドンナの新作を抑え、TVドラマ『Empire 成功の代償』のサントラ盤が13万枚を突破し、首位デビューを果たした、今週のアルバムチャート。

 音楽業界を中心に、ショービズ界の裏側を描いたTVドラマ『Empire 成功の代償』は、アメリカで今年の1月7日からスタート。当初は1000万弱の視聴者数だったが、徐々にその人気が拡散し、3月には1500万に到達する大ヒットを記録している。スラム街出身の男性を画いた劇中の内容に合わせ、起用されている楽曲も黒人社会を表現するR&Bやヒップホップ・サウンドが中心となり、プロデューサーとして2000年代のブラックミュージックの核、ティンバランドが務めている。

 その音楽から火がついたといっても過言ではない本作、ドラマの主要人物として登場する、ジャシー・スモレットの楽曲を中心に、「アメリカン・ボーイ」でブレイクしたエステルや、『ドリームガールズ』のジェニファー・ハドソン、大御所メアリー・J・ブライジ、ラッパーのジューシー・J等が参加している。 ドラマにはナオミ・キャンベルやロックシンガーのコートニー・ラブのゲスト出演も決まっていて、日本では3月11日(水)21時から、FOXチャンネルで放送がスタートしている。

 僅差で惜しくも2位となったが、マドンナの新作『レベル・ハート』も12万枚を突破し、高セールスでのデビューを飾った。前作『MDNA』から3年、オリジナルアルバムとしては通算13作目となる本作で、1983年のデビューアルバム『バーニングアップ』から全アルバムがTOP10入りを果たし、全世界で2500万枚を突破した出世作、2ndアルバム『ライク・ア・ヴァージン』からはすべてがTOP3入りを果たしたことになる。ただ、2000年リリースの『ミュージック』から、前作『MDNA』まではすべて首位を獲得していたため、6作連続のNo,1デビューには至らなかった。アメリカとUKでは2位だったが、オーストラリアやカナダ、スウェーデンなど、その他の主要国ではNo,1を獲得している。楽曲の流出やラジオエアプレイの規制など、リリース前から何かと話題が耐えなかった本作。アルバムは華やかな印象を少しトーンダウンさせ、アダルトな作風に仕上がっている。ゲストにはニッキー・ミナージュやチャンス・ザ・ラッパーといったラッパー陣や、あの元プロボクサー、マイク・タイソンも参加している。

 TOP3はすべて初登場作品で、3位にはカントリー・シンガーのルーク・ブライアンが初登場。本作はオリジナルアルバムではなく、これまで6作をリリースしてきた“スプリング・ブレイク”シリーズの最終章となるアルバムで、初動枚数も10万枚を突破した。このシリーズの中では、最も初動枚数が高かった本作、カントリーチャートではNo,1デビューを果たしていて、これで5作目の首位獲得となった。ルークは、2013年にリリースした4thアルバム『クラッシュ・マイ・パーティー』で初動枚数53万枚と驚異的な数字をたたき出した、今もっとも勢いのあるカントリーシンガー。5thアルバムのリリースが決まれば、首位獲得は間違いないかと思われる。

 TOP10内、そのほかは大ヒット映画『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサントラ盤をはじめ、テイラー・スウィフトやサム・スミス、エド・シーランといったおなじみの面々が停滞している。

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