2015/03/17
3月14日 幕張メッセ国際展示場9~11ホールにて【ビクターロック祭り~2015~】が開催され、JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント所属アーティストたちによる豪華絢爛強烈アクトが繰り広げられた。
オープニングセレモニーでは、先日亡くなったシーナ(シーナ&ロケッツ)の映像がモニターに映し出され、会場全体で弔意を表す。そして、和太鼓が会場に鳴り響き、三味線奏者を引き連れて演歌歌手の長山洋子が登場。三味線の立ち弾きで大ヒット曲「じょんから女節」を披露し、会場に集まった13000人の客席の度肝を抜く、同イベントの始まりに相応しいサプライズ出演となった。そして本編が始まると、「盛り上がりすぎだろ!」とMCでレキシが壇上。“縄文土器 弥生土器 どっちが好き”のフレーズで話題となっている「狩りから稲作へ」では、「狩りの時代から稲穂の時代へ、そして今やスマホの時代。スマホはもはや俺の臓器ですよ。」と、キュウソネコカミの「ファントムバイブレーション」の一節をもネタに組み込み、会場を爆笑の渦へ。
KEYTALKは、小野武正(g)が高度なギターリフを奏で、最新曲「FLAVOR FLAVOR」では寺中友将(vo,g)と首藤 義勝(vo,g)の華麗なツインボーカルで爽快な美メロを聴かせる。八木 優樹(dr)が作り上げるKEYTALKの真骨頂とも言える四つ打ちのビートと押し寄せるリズムの変化で会場をライブハウスへと変化させ、場内のテンションをどんどん高めていった。続くスガ シカオは『プロフェッショナル 仕事の流儀』でお馴染み「Progress」で観客をかき集め、がっつり飲み込んだところで同じビクターに所属する盟友・FIRE HORNSとファンクファイアー! フェスでの勝ち方、楽しみ方を熟知したプロフェショナルぶりを見せつける。
ハナレグミは「聞かせてほしい 君の中にある 光と影♪」と、クラムボンの原田郁子らの演奏と共に歌い、聴き手の心も体もスッと軽くしていく。「あの頃ぼくらが好きだった歌を歌おう♪」と歌い、鳥肌を誘う。そんな相変わらず優しさとセンチメンタリズムがダイナミックなライブを堪能させてくれた。そんなハナレグミの後の出番で、「歌の巧さが全然違う」「でも熱さだけはあるよな」「熱さだけって学祭か!」と自虐で笑いを誘っていたキュウソネコカミは、最若手らしく(?)ボン・ジョヴィ「禁じられた愛」と共に客席の頭上から会場を扇情。終盤も「どこまでいくねん!」と自身にツッコみながら客席後方までぐるぐるクラウドサーフ。
木村カエラはこの日もポップスターとしてやってくれた。「音楽はね、ノっちゃえばこっちのもんだから!」とロック祭り仕様のセトリでガンガン煽りまくり、「みんなの笑顔が見たい!↑」と老若男女を跳び跳ねさせ、最後は「Butterfly」シンガロングで幸福祈願と、完璧なアクトを繰り広げてみせる。また、The Birthdayのフジイケンジらを従えて「サザンオールスターズでーす」と登場した斉藤和義は、「やさしくなりたい」や「ずっと好きだった」等人気曲連発。歌もギターもエモーショナル過ぎた「歌うたいのバラッド」で涙を誘うと、またサザンを名乗って『葡萄』の紹介と、観客の喜怒哀楽を大いに振り回せてみせた。
そして「ミクスチャーロックは好きですかあああ!?」と叫んだDragon Ashは、「俺たちみたいな音楽やってるやつが1つのレコード会社とずっと契約して、CDを出せてるのって稀有なケースだと思う。俺らを取り巻くチームは最高に誇りだし、ハンパじゃないチームだと思ってる」とスタッフへ感謝の気持ちも伝えつつ、これぞロックフェスと言えるアクトを展開。トリの星野源は、病気で倒れて急遽出れなくなった以前のビクターロック祭りのリベンジで、トリとして登場。なぜか満員のオーディエンスと「うんこ!」でコール&レスポンスし、スタジオで倒れた日に出来たという「化物」や「夢の外へ」を軽快に歌唱。
アンコールでは、まさかの布施明(星野源によるニセ明)登場で「君は薔薇より美しい」熱唱。「変わったーーーーーーーーーーーー!」のロングトーンで大喝采を浴びていた。そんな豪華絢爛強烈アクト乱れ撃ちとなった【ビクターロック祭り~2015~】の模様は、4月26日19:00~フジテレビNEXT/フジテレビNEXTsmartにてオンエアされる。
取材&テキスト:平賀哲雄、内山直也
◎イベント【ビクターロック祭り~2015~】
03月14日(土)幕張メッセ 国際展示場9,10,11ホール
動員:13,000名
セットリスト:
・長山洋子
01.じょんから女節
・レキシ
01.年貢 for you
02.狩りから稲作へ
03.salt & stone
04.きらきら武士
・KEYTALK
01.トラベリング
02.パラレル
03.fiction escape
04.FLAVOR FLAVOR
05.エンドロール
06.MABOROSHI SUMMER
07.太陽系リフレイン
08.MONSTER DANCE
・スガ シカオ
01.progress
02.19才
03.コノユビトマレ
04.おれたちFUNK★FIRE
05.バナナの国の黄色い戦争
06.情熱と人生の間
07.愛について
08.モノラルセカイ
・ハナレグミ
01.360°
02.大安
03.光と影
04.明日天気になれ
05.あいのわ
06.きみはぼくのともだち
・キュウソネコカミ
01.ウィーワーインディーズバンド!!
02.良いDJ
03.ファントムヴァイブレーション
04.GALAXY
05.DQNなりたい、40代で死にたい
06.何も無い休日
07.ハッピーポンコツ
08.ビビった
・木村カエラ
01.リルラ リルハ
02.TODAY IS A NEW DAY
03.one more
04.BEAT
05.TREE CLIMBERS
06.マスタッシュ
07.Magic Music
08.Butterfly
・斉藤和義
01.やさしくなりたい
02.ずっと好きだった
03.ワンダーランド
04.劇的な瞬間
05.Are you ready?
06.歌うたいのバラッド
07.歩いて帰ろう
・Dragon Ash
01.The Show Must Go On
02.Trigger
03.Run to the Sun
04.The Live
05.百合の咲く場所で
06.Fantasista
07.Lily
・星野源
01.くせのうた
02.地獄でなぜ悪い
03.くだらないの中に
04.化物
05.ギャグ
06.桜の森
07.夢の外へ
En1.君は薔薇より美しい
En2.Crazy Crazy
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